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2011.02.11 (Fri)

面白い研究って何だろう

先日とある成果報告会を見に行ったときの感想です。
様々な研究報告を聞いてきましたが研究の「面白さ」ってやっぱり難しいなと思いました。


手堅い研究は面白くない。チャレンジングな研究は面白いけど多くの場合は面白さだけで終わる


そう感じました。
バイオケミストリーの分野で一番手堅い研究は「新しい生き物(細菌など)を見つけて、酵素を見つけて、反応させたらこういうものができました」というものだと思います。
どんなものを見つけるかによりますがこれがけっこう簡単でスクリーニングの壁を越えれば後のストーリーは報告を聞かなくても想像できます。
報告を聞いている途中で「この後はこれしてあれしてこうするんだろう」と予想するとほぼ丸々それが当てはまるわけです。
こういう研究は正直言って全然面白くないです。
だけどこういう研究の方が「工業的利用」には一番近いところにいます。
工業的利用に複雑な系は向いていません。
なるべくシンプルであればあるほど応用しやすいと思います。
ただし、シンプルであるためすぐに真似されるので特許で保護したとしても優位性は低いのかもしれません。


反対に面白い研究は報告を聞いていてその先がまったく想像できないものです。
そもそも発想からして面白かったり、聞いてる途中で想像してもそれを斜め上を言ってくれます。
だけどそういう研究は確かに面白いけれど可能性があまりに低くて結局利用できないまま終わっていくケースが多いと思います。
今回私が言った中でも一番面白かった報告に対して色々話しを突っ込んでいくとどんどんボロが出てきてこれ大丈夫かな…?と不安になるほどです。
方法論が非常に面白いけれどそこから得られるメリットや1つ壁を越えた後のプランに対して明確な答えを全然持っていませんでした。
でも研究としての面白さは明らかに断トツです。


こう考えると大きなチャレンジをただするだけではダメなんだと思います。
大きなチャレンジは例え科学的に大きなチャレンジだったとしてもそこから得られるものが大きくないならチャレンジする意味がないと思うのです。
「現在の方式に対して2割もコストが下がります」では大きなチャレンジの場合意味がなく1桁・2桁の変化が起きることを想定することが大切なのではないかと思います。


つまり本当に面白い研究とはこういうものです。


誰から見ても無謀な挑戦に見えるけれどもしそれが達成できれば劇的な変化をもたらす研究


と言っては見たもののこれがどんだけ難しいかは研究に関わる人なら誰でも知っていますよね。
多くの場合は手堅い研究か、面白い方法・結果だけど最終的なアウトプットに大きな影響を与えるものではないものが大半です。
私も現在やろうとしていることは方法論も目新しく今まで考えられていたことと違う現象が見られて非常に面白いと思っています。
しかし、その結果が実用化等の最終的なアウトプットに与える影響はどれほどだろう…と考えると首をひねってしまいます。
もちろんどんなデータでも最終的なアウトプットに影響するようにと意識してはいますが面白さとのバランスに悩むわけです。
お金を貰っている以上「自分が」面白いだけではやはりダメですから。
とりあえず今出来ることは手堅い研究とアウトプットには繋がらないけれど面白い研究をうまく平行させていつかそれが融合できることを意識し続けることなんでしょう。
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