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2011.01.10 (Mon)

グレる勧め

12月から正月にかけて出張の移動と長期休暇で時間があったのでいつもより本を読んでいましたが、けっこう当りが多かったです。
というわけでお勧め本第1弾です!

「決断できないリーダー」が会社を潰す/冨山和彦





この本はとっても薄いしタイトルがなんだか煽りすぎなので全然期待してませんでした。
ところが凄く詰まった本で読んでて興奮してきたとても熱い本です!


著者は元・産業再生機構のCOOで、数々の企業を再生させてきた方です。
そういう実際の現場で得た経験を元に書かれているので話としてはとても生々しいものであり教科書のような綺麗さはありません。
だからこそ訴えるものがあり非情に勉強になりました。


その中でも興味深かったのが「会社の倒産は詰まるところ、人間の弱さの問題」という項目です。
私の今までの感覚では倒産する会社というのは「商品がダメ」とか「販売がダメ」などビジネスに問題があるというものでした。
しかし著者はこれを否定します。
著者が産業再生機構で関わった会社は決して戦略展開に問題があったわけではなく、非常に人間的な生々しいものだと表現します。


会社がどの方向性に舵取りしたらいいかなんて話は、マッキンゼーでも雇えば、当たり前の正しい結論を出してくれます。当たり前の結論は出てくるのですが、戦略的な合理性で組織全体を引っ張って行けるか…(中略)…そこが成否の鍵であり、難しいところなのです


ここだけ読むとなんでこれができないのかと疑問に思いましたが次を読んで意味がよくわかりました。


そして、たいてはそれができないのです。それは結局のところ、人間の強さ弱さの問題だからです。たとえば、人を半分に減らすことが合理的で正しい判断だとしても、実行すれば内外からすごく叩かれます。それはそういう批判をされた人じゃないとわかりません。公で叩かれるということは、実は内側の世界では、身内からその何倍も叩かれ、批判されているんですよ。それこそ、怪文書みたいなものがいいぱい出まくってるんです。いくら頭が良くたって、たいていの人はそれができるほど強くありません。


このような立場におかれるからこそ正しいとわかっていることが出来ないんだ、と非常に訴えてくるものがあります。
これを読んでいて思い出したのは経営判断と比べるととても些細な経験ですが私も大学時代にサークルの改革をしました。
私の代になったとたんに今までのやり方を全否定して新しいやり方を導入していきました。
もちろんこれはサークルという閉じた世界なので公に否定されることはありませんが、やはりOB・OGで否定してくる方はかなりいました。
また、内側からも否定する声はあったし賛同してくれる人でもやりすぎじゃないかという雰囲気が伝わってくることもあります。
幸いなことに結果もついてきたのでよかったのですが本当に苦しかったことを覚えています。
あれを公の場でやられたり怪文書のような内側からのはっきりとした抵抗があったら私にできるかというと…。


このように実際の現場で修羅場をいくつも経験されている著者の言葉には重みがあります。
そんな著者の嬉しい意見が「グレてストレス耐性を身につける」というものです。
このグレるというのはもちろん不良になるとかそういったものではなく、安定した環境を自ら捨てろということです。
著者は東大卒のいわゆるエリートですがいきなり外資のコンサルに入りました。
今の時代なら十分なエリートコースと言えますが当時はとしては完全にエリートコースから脱線したグレる行為だったそうです。
その後も会社の設立に参画して無名のコンサル会社で働くわけですからそうとうなグレ方ですよ。
やはりそうとうもがいたそうで、そこで様々な失敗を経験して強くなったということです。


ここで最初に「嬉しい意見」としたのは私が今の仕事を選んだのも「グレる」ためだったのです。
内定をもらった会社は大企業に分類される会社なので安定した道を選ぶなら絶対にそちらの道を選ぶべきでした。
しかし、内定が出揃ってどの会社に行くか考えたときに「自分が望んでいるのは安定した道なんだろうか…」と疑問が湧き、考えて考えた末に今の仕事を選んでいます。
幸いなことに?雇用制度に守られていないので常に自分を追いこんで仕事ができたり、今の職場では頼るべき先輩が誰1人いないなかで0から自分でもがいて仕事を勧めたりと良い経験をさせてもらっています。
ただ著者と比べると全然「グレたりない」のでこの1・2年の間にさらなる「グレる」機会を狙っていますが…。


とにかくこの本は刺激に満ちています。
経営のための本ですが経営を目指していない人でも「経営トップの考え方」を知るのは仕事に大きなプラスになるのではないでしょうか。
著者のいう「戦闘力」を身に着けたくてウズウズしているこの頃なので今年もグレていきたいと思います!
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