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2010.12.08 (Wed)

子供を持つ全ての人へ

最近私の周りにに子持ちが増えてきました。
そんな歳になったんだなぁと感慨深い…ことは一切なくてやっぱり理屈に走ります。
最近読んだ本「子育ての大誤解」の話は非常に興味深いので是非この知識を共有したいと思いました。


たぶんこの本の話をすると非難轟々だと思うので最初に断っておきます。
この本の考え方はたぶん通常時には必要ないのかもしれません。
ただし、子育てに悩んだり本当に今の育て方で良いのか迷ったときには役に立つかもしれせん。
とにかく冷静になって読んでくださいね。



さて、この本では今まで子育ての常識と思われてきたことをことごとく否定します。

・愛情をこめて抱きしめると、優しい子供になる
・寝る前に本を読み聞かせると、子供は勉強が好きになる
・離婚は子供の学業成績を低下させる
・体罰は子供を攻撃的な性格にする

などの「子育て神話」をすべて否定します。
そしてこの本にとって最大の「子育て神話」はこれです。


親は子供に影響を与える


これはこの本が肯定してることではなくて「神話」としていることです。
つまり「親は子供に影響なんて与えないよ」ということをこの本では強く主張しています。
いや、正しくいうと「親の影響はあくまで家庭内のみ」ということでゼロだとは言っていません。
ゼロではないけれど子供の人生にはほとんど影響していなくて他に大事なものがあると主張しています。


いや、そんなはずはない!って思いますよね。
私もそう思ったしそういう疑心暗鬼な思いでずっと読み続けていました。
なので半分くらいまではそれでも影響はあるんじゃ…と思っていましたが後半はもうダメで完全に説得されたました。
何故かというとこの本では心理学・人類学・霊長類学・遺伝学などの最新研究を駆使して、これでもか!というくらいの論拠を並べます。
そもそも著者自身ももともとは親が子供に影響を与えることに疑問をもっていなかったのです。
しかし、著者の仕事であった心理学系の教科書作成をなんども経験することで今までの事実に疑問が浮かびました。
そこで徹底して分野を問わずに調査したところ辿り着いた結論が上記のようなことだったのです。


たぶん私がどんなに書いても信じられない人は信じないでしょう。
もしくは信じたくない人もいるかもしれませんし、自分もこの本を読むまでまったく同じ気持ちだったのですごくよくわかります。
ただ、ここで1つだけわかりやすい例を挙げてみたいと思います。


子供も親に影響を与える

抱きしめられることが多い子は優しい子になり、殴られることの多い子は難しい子になりやすい。この文脈を逆に読んでも、同じようにまことしやかに聞こえる。すなわち、優しい子は抱きしめられるようになり、難しい子は殴られやすいと。

この一文を読んで自分自身少しグラつき始めました。
その後に怒涛の証拠が続いたのでこれはもう神話を信じることはできないな、という結論に至ったのです。


じゃあ子供は何に影響するのか。
それは「同じ子供達の集団」に影響すると結論しています。
つまりどんな子供に育つかは、親がどんな接し方・教育をしたかではなくどんな子供たちの集団で育ったかに影響されるのです。
その中で子供達は「自分に近い存在」を見つけてグループ化し、さらにそこで自分の「特徴の強化」を無意識に行うのです。
そしてあくまでそこで見出された「自分」は家庭の外で作られた人格なので家では発揮されません。
家ではあくまで家の中の人格が出ているので、例えば学校の先生から話を聞いて家での様子と全然違うというのはその形成された「人格」が違うから当たり前なのです。
だから嫌なニュースで「子供がイジメで自殺」したパターンの多くは親がその事実を知らなかったりするんですがそれは当然です。
子供は学校でいじめられている人格を家庭に持ち込んだりはしないのです。


じゃあ親は何をできるんだ!ということになりますがまず出来るも何も前にやっていることが「遺伝子を与えること」。
親子が似ているのは当たり前で遺伝子を共有しているから教育しなくても似てるんです。
今まではこれがごっちゃになってるから神話が生まれたわけでその影響をしっかりわけて研究した例では「親は子供に影響を与えない」という結果がでるのです。
ただし与えた遺伝子はこれ以上変えようがないので他に何かというとさっき出た「どういう環境に入れるか」ということです。
これは凄くイメージがしやすいと思いますが友達がみんな遊んでる子で全然勉強しない集団だと自分の子供もしない可能性が大きく逆もまたしかりです。
ただし学校内でどういう集団に入るかだけは親にはどうしようもないので「どういう学校に入れるか」ということだけは左右できるかもしれません。
上記したいじめの例は「転校」という手段が親が取りうる唯一にして最大の武器になります。
ただしその事実を知ることができれば…の話ですが。


とにかく膨大な情報量なので書き出すとキリがないんですが他にまとめたサイトがあったのでそれを利用します!

・「3歳までは母親が家庭で面倒を見るべき」という3歳児神話にはなんの根拠もない。もっと早くから保育園に子どもを預けても悪影響はない。

・共働きは、子どもの人格形成になんの障害にもならない。そればかりか、専業主婦の母親が子どもと密着するよりずっと健全だ。

・子どものために親が犠牲になることはない。「親の犠牲(こんなにやってあげたのに)」を強調すると、子どもはそれを抑圧と感じる。親は自分の人生を楽しんだほうがいい。

・「自然」な子育てとは、幼児期から同年代の子ども集団のなかに入れて、あとは放っておくことだ。ただしここで親は、どのような集団を選ぶかで子どもの人格形成にきわめて大きな影響力を行使する(アメリカに移住して公立学校に入れれば、完璧なアメリカ人の人格ができる)。

・子育てには「成功」も「失敗」もない。子どもの人生は、親には(ほとんど)どうすることもできない「運命」みたいなものだ(親は常に子どもの人生を「設計」しようとするが、そのとおりになることはない)。




というわけである意味非情ともとれるくらい親は子に影響を及ぼしません。
(ただし虐待など心に傷を負うような極端な例はもちろん省いた通常の場合を想定してますよ。)
むしろ親と密着しすぎて子供集団で生活しないと人格形成に大きな負の影響を及ぼすということです。
「かわいい子には旅をさせろ」というのはこういう事実からも来ているのかもしれませんね。
ただし誤解しちゃいけないのは「子供を愛しちゃいけない」なんてことは全然言ってなくてそれとはまったく無関係のことだということだけ頭に入れてくださいね。
子供を愛して暖かい家庭を築くことはとても素晴らしいことで、だけど子供は親の影響を受けないことも事実としてある、というよう別々のこととして考えてください。


かなり長くなりましたが最後まで読んでくれた人がどれだけいるだろうか…。
とにかく子育ては自分の力の及ばないところがほとんど全てを占めていることだけ知れば肩の荷が少し降りるかなと思い書きました。
目下子育て最中の皆様はあまり堅苦しくならず子育てを楽しんでください。
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