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2010.09.25 (Sat)

思考の深みへ

私が今のプロジェクトで特に仲良くなった方が今年限りでプロジェクトを離れることになりました。
その方はとある大学でポスドクをしているのですが違う大学に移ることになったのです。
仕事で関わっていくうちにいつの間にか非常に仲良くなったのはその方の柔らかい人柄もありますが、仕事ぶりもとても優秀な方なのでひかれたのだと思います。
もう、その研究室はその方がいるからデータがでてるといっても過言ではないぐらいなのです。
仮にAさんとしてこの方を紹介したいと思います。


Aさんの面白いのは少し話しただけではその優秀さがわからないことです。
私が今までであった優秀な方はいわゆる「頭の回転が速い」という能力をもった人たちなのでそういう人たちは会話してるだけでその回転の速さを感じます。
なので一緒に仕事とかしなくても優秀さを感じるわけですがAさんはむしろ逆で心配になるくらい回転は遅いです。
というより遅いと感じてしまう会話の仕方をするんです。
私はこういうのを「思考の瞬発力がない」と表現しますがまさにそういうタイプでした。


しかしAさんの強みはこの瞬発力がないのを補うくらい「深い思考」ができるタイプだったのです。
時間はかかるけれどゆっくり考えているうちに理論を構築しながらまるで沼に落ちたようにズブズブと思考の深みへと沈んでいきます。
なので最初話しているとそれほどでもないアイデアがしばらくすると口の挟む余地のないアイデアまで昇華しているのです。
こういうタイプの能力に初めて会ったので非常に刺激的でした。


こういう能力は実社会では本当に不利だと思います。
まず初対面の印象が弱く、プレゼンなどその場で対応しなきゃいけない場面ではなかなか能力をはっきできません。
また学力試験のようなペーパーテストはほとんどの場合「時間との戦い」なので問題を解く能力があっても時間がたりないということになります。
そういう意味で能力を発揮できる場は限られてしまいます。
ですからAさんがアカデミックな世界に残ったのは最良の選択だったのではと思いますしご本人もそう考えているようです。


こんなAさんとの研究に関するやりとりは刺激的で楽しかったのですが1つだけ考え方が合わない面もありました。
Aさんは完全に「研究者」タイプなので今のプロジェクトでコスト計算があると「つまらないことするなぁ」と思ってしまうそうです。
とにかく「研究として面白いことをしたい」と考えているAさんにとってはコストの話がでてくるとあまり面白くないとのこと。
逆に私は完全な「ビジネスマン」タイプなのでコスト計算に乗らない研究はしたくないと考えます。
どんな素晴らしい発明もコストと便益がつりあうことで初めて社会に貢献できると考える私にはコスト計算を常に意識することはもっとも大切なことです。
なのでそこは意見が合わないのですが、違うタイプであっても互いの良さを認め合いながら意見を交わせたことが互いの関係を最良のものにしたと考えています。


来年からはAさんと仕事ができなくなるでとても寂しく思いますがとても良い出会いをしたと思います。
私はどちらかと言えば「瞬発力」タイプなのでもっと深さが欲しいと考えていたのですが、その方法の一端を勉強できた気がします。
やっぱり成長する一番簡単な方法は「新しい環境」に身をおいて「新しい出会い」をすることですね。
Aさんの新天地でのさらなる飛躍を応援したいと思います。
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