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2010.09.03 (Fri)

国策プロジェクトの無駄

私が現在関わっているプロジェクトは国が主導のプロジェクトになります。
そのプロジェクトには研究機関・大学・企業などがかなりの数参加しています。
その参加者が集まって最近ワークショップが開かれたのでその時感じたことを書きたいと思います。


感想は「もどかしい」の一言に尽きます。
何がもどかしいかというとそれぞれの参加者が研究を進めるわけですが、それぞれの成果を1つのプロセスに統合していないため「無駄だらけ」ということです。
今の研究は多くのプロセスが関わるため、それぞれのプロセスだけで最適化を図ってもそれらを統合したプロセスとして考えると最適値はまた違う結果になります。
それなのにまったく別々にやっているため、または一緒にやっていても担当プロセスだけ最適化を図るため無駄だらけということになるのです。
もちろん、ある時期までは1つ1つのプロセスを深く理解するために1つ1つ取り上げて研究していく手法は賛成ですが、そこから得られた成果を逐次統合プロセスへ反映させなければ意味がありません。
しかし、そのワークショップでは表面上はそういう発言をするものの本気で互いの成果を歩み寄る気はないようです。


業務仕分けの際に「無駄」という観点から「研究開発」に対しても向けられましたがまさに無駄だらけです。
そして、その無駄が発生する理由は「研究者の仕事を作るための研究」にお金がむかっているからと感じました。
そういった情況では「2番で何が悪いんですか」という質問に対して正面から意見することは不可能でしょう。
こういう情況を作る1つの理由として恐らく官庁の「減点主義」が効いていると考えます。
間違いを必要以上に恐れるため、研究資金を1つに集中させず全体に薄く広くばらまくため効果が薄い研究が数多く生まれていると思います。


こういった情況を打破するための方法としてこちらのアゴラに投稿されたものが参考になると思います。


政府研究開発投資における権威主義の弊害

一案は評価のプロセスを徹底的に公開することである。事前評価の段階では、個々の提案を個々の評価者がどのように評価したか、その結果、どんな提案が採択されたかを詳細に公表する。事後評価も同様に行う。それを積み上げていけば、信頼のおける評価ができる評価者が次第に選別されていくだろう。政府から研究開発投資を受ける側についても、どの組織は成果を上げることが多く、どの組織は失敗が多いかが、目に見えてくるはずだ。


私の研究分野はバイオサイエンスでこちらは情報通信、そして権威主義についての批判と少し異なります。
しかし、結局は同じことで必要なのは「開放」だと思います。
自分達の世界だけでこねくりまわしているからこういうことになるわけで、それぞれの評価を徹底して開放すればいかに無駄だらけかわかるでしょう。


今回初めて国のプロジェクトに関わりましたがよく言われる「国が金をだした分野は成長しない」ということがよくわかりました。
参加する企業もそのことを知ってか知らずかはっきり言って力を入れているように思えません。
その理由は簡単で大手企業ならいくらでも優秀な人材がいると思いますが、実際に担当する人材の質はかなり低いのです。
恐らく企業の出世レースでもやはり出世頭はその企業のメイン事業に振り分けられるのでこういう後からわいたようなプロジェクトに割かれる人材は傍流なのかなと思います。


こんなことを実際に体験してしまったので国のプロジェクトには二度と関わりたくないというのが正直な思いです。
幸い上司が民間出身なので同じような思いがあり、維持でもプロセスを統合させようと躍起になっているのが救いです。
やはり国を変えるのはビジネスなのかなと改めて思いました。


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