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2010.04.30 (Fri)

研究分野におけるお金の使い方

昨日から長期連休に入りました。
連休に入ったものの昨日から携帯電話に上司からの連絡が途絶えず…。
全部1度は伝えておいたことばかりなんですが、こればっかりはどうしようもなさそうです。


今日の話題は業務仕分けについてです。
その中でも研究分野に関する仕分けとして理研の業務仕分けがありましたね。
なぜか産総研は対象になっていませんが理研がなっているあたりが色々と背景がありそうです。
というかその辺りの背景は上司が詳しくて色々と説明してもらいました。


本日の話題の中心はそこではなくて研究分野を仕分けることそのものについてです。
昨年の話題としては理研のスーパーコンピューターに対して「世界一になる意味があるのですか?」という質問が大きく取り上げられましたが完全に本質から外れた話題です。
本来の業務仕分けは「お金が適切に使われているか」が大事であり、まず議論すべきは「研究におけるお金の使い方」ということではないでしょうか。
そういう基礎的な部分が仕分ける側・仕分けられる側双方に感じられないので議論にもなっていないように感じます。
というわけで今回は私には大きすぎる議題ですが「研究におけるお金の使い方」について考えてみたいと思います。
ただしあまりに大きすぎるので「国が出すお金を使う研究」というものに限定したいと思います。


国がお金を出す場合において様々なケースが考えられますが基本的には「その時国として力を入れたい分野」にお金が出ていると考えられます。
その際には「現在日本には○○という問題を抱えているのでそれを解決するために△△という研究を行う」と問題点と解決策が非常に明確になっています。
つまり評価基準は非常に簡単でその研究成果により○○という問題が解決されたかどうかを判断すればよいのです。
もちろんダイレクトに解決する成果もあれば1歩近づいたというものもあるでしょうがその辺りは研究の本来の姿勢である「新規性」、つまり今までわかっていないことを新たに見つけたかどうかで判断すればよいわけです。
しかし、実はこの辺りに問題点があると私は感じています。


新規性とは研究において非常に重要な概念でどんなすばらしい発見も論文等の発表が1日遅れて2番手となれば評価は一気に下がります。
そのくらい新規性というのは重要なのですが、そこにばかり目がいって本来の目的である「問題解決」につながっているかどうかの判断が非常に甘いように感じるわけです。
○○という問題を解決する新規の研究成果△△にこそ本来意味があるわけですが、この観点が完全に乖離しているように思います。


例を挙げると私が行っている「バイオエタノール」の分野は本当にひどいものです。
学会発表ではバイオマス(たとえば稲とか杉とか)がちょっと違うものを使っているだけで新規だと発表したり、新しい菌からの酵素だといって新規と発表がかなりありました。
そのような「確かに新規だけど今まで発表された研究に対して問題解決へどう意味があるのかわからない発表」のオンパレードでした。
例え学会といえどもお金をもらって行っている以上は「問題解決」を常に意識するべきでありそれに対してどう新規性があるか語られなければいけません。
そういう発表がない今の公共機関の研究姿勢は「税金を無駄にしている」と判断されてもしょうがないといわざるをえないと私は思います。


資源のない日本が研究分野にむしろもっとお金を費やすべきだという意見には私は賛成です。
ただし、上記のような意味での「無駄」が多い今の現状には正直辟易します。
多くの大学が「研究を続けるための研究」に終始しているのが現状であり自分たちの研究成果を問題解決へ繋げるという気概は一切感じられません。
そのような状態だから業務仕分けでもあのような歯切れの悪い応答しかできないのでしょう。
今のように薄く広くばら撒くよりは優秀な研究者にドンとお金を渡したほうがよほど成果がでるというものです。


これに対する大学側の反論としてよく聞かれる意見として「大学は教育も大きな目的の1つである」というものがあります。
しかし、これも手段にばかり意識がいって目的がまったく見えていない意見です。
教育の目的は何なのかを考えればこのような意見は言えず「社会に対して問題解決をできる研究者を輩出するため」であり「研究をできる研究者を輩出するため」ではないはずです。


というわけで業務仕分けは研究分野に関しても賛成です。
このような議論が今まで公にされてこなかったことがそもそも問題なわけで1度リセットするいい機会だと思います。
そもそも実際の研究現場に下りてくるお金は数割という話も聞いたことがありますし、「研究分野におけるお金の使い方」は大いに議論すべきだと思います。
民主党唯一の成果といってもいいこの業務仕分けがさらに多くの議論を生み出すことを期待します。
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