*All archives   *Admin

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2010.04.22 (Thu)

希望の光、バイオエタノールに新たな展開

私が現在担当するテーマである「バイオエタノール」に関して最近大きな動きがありました。
それはこちらです。

バイオリファイナリーとは、「すり合わせ」の生きる道

この中で注目すべきは

1L40円にめどが付いたという三菱重工の試算のニュース

という部分です。
私が実際にこのニュースを知ったのは日経バイオテクからですがそれだけを取り上げてる記事がネットで見当たらないのでこちらのリンク先を紹介しておきます。


たぶん実際やっていないとわからないと思いますが「40円/Lエタノール」というコストはちょっと信じられません。
今日本では多くの「バイオエタノールプロジェクト」が走っていますがその多くは「100円/Lエタノール」を目指している段階です。
そして私が所属するチームもそうですが最新のプロジェクトは4・5年後に「40円/Lエタノール」になるよう目指しています。
この40円という値はけっこう大変な数字だなというのがやっている人の実感なのではないでしょうか。
先月行われた農芸化学会のシンポジウムで某造船会社の方が話していましたがコストがとんでもなく難しいと苦しさを表すような発表をしていたくらいです。
それくらいこの値段は難しく、そしてインパクトがあるということです。
分かりやすい例としてビールに入っているアルコールの値段はなんと「1万2千円/Lエタノール」なので100円でさえその価格から100分の1にすると言えばよくわかるのではないでしょうか。


このような背景があるのでにわかには信じられませんがとりあえずそうプレス発表したわけです。
まぁプレス発表なんてデタラメが多いという意見も多いのですが三菱重工という超大手企業がそんないい加減なこと言うのかなとも思います。
そして工夫した部分は「プラント」でのバイオマスの「前処理」だそうです。
私が担当しているのは酵素でありそこでもかなりの成果がでているので、このプラント技術と合わせたらアメリカの値段に対抗できるんじゃないかと本気で思ってきます。
もちろん色々な利害関係があるのでそんなに簡単に技術がリンクしていくとは思いませんが…。


では世界の状況はどうでしょうか。
世界の大手酵素メーカーであるGenencor社やNovozymes社も合わせたように新酵素を市場に投入しており最新酵素のメーカー側での試算は「50セント/ガロン」なので日本円に換算すると「12.3円/Lエタノール」ですからせっかく日本が追いついてきたけどさらに先を行く気配です。
参考:THE FUTURE OF CELLULOSIC ETHANOL IS HERE
まぁメーカーの試算なんて相当な理想状態で計算されているとは思いますが試算を4倍しても50円以下というわけですから相当なものですよね。
毎年毎年新型の酵素を発表しておりこのスピードは益々高まっていくのでしょうか、それとも今回のバージョンを機に一旦止まるのでしょうか。
そこはわかりませんが今は昔からは考えられないほど強力なセルラーゼが低コスト化していることは間違いありません。




このようにバイオエネルギーに対する状況は一変してきたように感じます。
もちろんバイオマスを扱う際にはこれらの問題以外にも安定供給だったり保存方法だったり数々の困難があることはいなめません。
けれどまったく光がないように感じていた分野ではありますが社会の役に立つ日はそう遠くはないのかもしれません。
研究だけで終わるのはやはり寂しいものなのでこれらの希望の光は非常に嬉しく思います。
願わくばいまやっている研究が実際に応用されていくことを願ってやみません。
「バイオマス」の世界はまさにこれから歩みだしていく、そう感じるこのごろです。




スポンサーサイト
21:26  |  研究  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

この記事のトラックバックURL

→http://asepticroom.blog31.fc2.com/tb.php/669-8c7efcdd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。