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2009.11.25 (Wed)

1000ドルゲノム!!!

今日は久しぶりに科学の話です。
自分の専門は微生物工学で、主に細菌を取り扱ってきました。
最近では仕事の関係上初めて菌も扱うようになってきましたが大学時代から慣れ親しんでいるのはやはり細菌です。
この細菌と菌は字は似ているけれど似ても似つかない大きな壁が存在するのですが、それは今日のお題ではありません。

今日のお題は「ゲノムを読む」です。
ゲノムについて一般的な知識がどこまで普及しているのかという感覚がわかっていないんですが、「ヒトゲノムプロジェクト」という言葉なら専門外の人でも聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
ザックリ言えば、人のDNA配列を全部読んじゃおうっていうやつですね。
この分野は大学時代に「細菌の全ゲノム配列の決定」ということをテーマとしてやっていた自分には非常に興味深い分野になります。
ただこの分野は本当に進歩が早いんです。
自分が大学時代に途中から1人でゲノム配列を読んでいると、他の大学の先生がやってきたときに「1人でゲノムを読む時代になったか…」としみじみ言っていたのを今でも覚えています。
しかし、そんな手法も大学在学中にあっという間に「旧手法」となり、454シーケンサーというとんでもないやつが登場しました。
簡単に説明すると「旧手法」なら数ヶ月かかる作業を1週間程度でこなしてしまう、と言えばその凄さがわかります。
さらに効率的に使うとそれよりももっと大量の情報を扱うことができるためまさに「次世代シーケンサー」と呼ばれおり、その存在に本当に驚きました。

そして時代は流れついにこんな時がやってきました!

コンプリート・ゲノミクス社が1000ドルゲノムに王手をかけた件

ライバル企業が驚異的なスパートを発揮するのでもない限り、遅くとも来年の春には、1000ドルゲノムへの一番乗りを果たすだろう。
一人のゲノムを読むのに数億ドルかかっていた2000年頃や、ワトソンのゲノムを読むのに100万ドルかかっていた2006年頃がまるで大昔のようだ。




ヒトゲノムが約10万円で読めるなんて正直しんじられません…。
自分がやってた旧手法だと細菌の小さなゲノムの配列を読むだけで1,2千万は最低かかる時代だったのにまさか10万とは…。
もう絶対読んでもらいたいです!!!
ただし、詳しく読んでいないんですが恐らく単純に配列を決定するだけでアノテーション作業は別代金でしょうね。
配列が決定した状態というのは「読めない外国語」の状態であり、アノテーション、つまり「その外国語の翻訳作業」はまた別料金だと思うのです。
そして、その作業がまためっぽう骨の折れる作業なので(といってもだいぶ改善されたとは思いますが)べらぼうな料金になるでしょう。


それにしたって本当信じられない!としかいえないくらいの超破格です!
科学の進歩、特にバイオの世界の進歩は恐るべきものですね。
テーラーメイド医療とやらも本格的に始まる時代が自分の生きてる時代に来るのかもなぁ。
夢はふくらむばかりです!
とにかく今言えるのは…自分のゲノム配列を読んで欲しい!これにつきます!
はやくこいこい1000ドルゲノム!
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