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2009.07.05 (Sun)

黄門様はもういらない

今回紹介する本もかなり刺激的です!


思考停止社会 ~「遵守」に蝕まれる日本


第1章:食の「偽装」「隠蔽」に見る思考停止
第2章:「強度偽装」「データ捏造」をめぐる思考停止
第3章:市場経済の混乱を招く経済司法の思考停止
第4章:司法への市民参加をめぐる思考停止
第5章:厚生年金記録の「改ざん」問題をめぐる思考停止
第6章:思考停止するマスメディア
第7章:「遵守」はなぜ思考停止につながるのか
第8章:思考停止から脱却して真の法治社会を


今回の本はこれまで報道されてきた様々な問題について「日本がいかに思考停止しているか」を伝える本です。
正直読んでて「やられた…」と思いましたね。
それなりに情報に対しては鵜呑みにしないようにしてたつもりですが、まだまだ全然できてませんでした。
もちろん、今の自分のスタンスができたのはここ2,3年なのでしょうがないですがやはり悔しいです。


取り上げたテーマは不二家や伊藤ハムなどの食品問題、耐震偽装問題、村上ファンドなどの経済問題、裁判員制度の問題、社保庁の年金問題、マスコミなどなど幅広い分野にいたります。
これらの問題に対して著者は共通の背景があると考えています。
それが本のサブタイトルにもなっている「遵守」というものです。
一見すると、法令遵守を行うことがどうして悪いのだろう、と思いませんか?
しかし、その考え方にこそ日本の問題があると言うわけです。


法令を遵守することがどう悪いのか。
その例えとして、著者は「黄門様の印籠」という表現を使っています。
今の日本は「法令遵守」という「印籠」が出た途端に思考を停止して「ははーっ」とひれ伏してしまう状態だというのです。
そして、法令遵守の裏に隠された問題に目を向けずにいるために、表に出てきた問題の解決が全くできていない状態にあります。


その1例として一番衝撃的だったのが「年金記録改ざん」についてです。
少し前の社保庁の不祥事は記憶に新しいと思います。
自分自身もテレビなどで報道される情報から「社保庁はなんて最悪なんだ!」と憤慨したもんです。
事実、5000万件以上の不明データや組織の体質にも大きな問題がありました。
しかし、悪い面がいくつも出たから全てが悪いというのは間違いでした。
むしろ、この「記録改ざん」については「年金記録を変更された側にも有益で、年金制度事態にも有益である」というものでした。
問題が単純でないので詳細は本に譲りますが、「法令遵守」はできなかったけど「現場対応」としては申し分ないもということです。


これらの詳細は簡単には説明できない問題だからこそこういう事態になったわけです。
よく言われる「日本人は理屈ではなく答えを求める」という影響がこういう事態を招いているのかもしれません。
全ての問題にあるのは「現実」と「法令」の間に大きな溝があるのにそれを無視して「とにかく法令遵守する」という態度にあることがわかりました。
ちょっと話は違うかもしれませんが、ドラマ・映画で大ヒットした「踊る大捜査線」での名台詞「事件会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」というものに繋がるのかもしれません。
決して警察機構で見られる特別な現象ではなく日本全体がそういう思想のもとで動いているのでしょう。


これらの問題に大してマスコミの責任は小さくないでしょう。
第6章でも取り上げていますが特にTBSの「不二家バッシング」問題には本当に辟易します。
特に根拠もない事実を連日取り上げてバッシングを行い、結局不二家は山崎パンの子会社化しました。
しかし、根拠がないとわかってからのTBSへの対応は十分といえず結局軽く謝罪をしただけで終わってしまいました。
一方は倒産寸前まで追い込まれ、一方は放送業界の規制に守られながらのうのうと過ごしている。
結局「言ったもん勝ち」というのが今の日本なのでしょうか?
これは社会に出てから特に感じることで「正直者が損をする」という社会になっているように感じます。
そんな世の中にしないためにも筆者の最後の提言はこれから考えていかなくてはいけないと思います。


個人個人が、そして、企業、官庁、各種団体などあらゆる組織が、「社会的要請に応えること」に向けて、法令やそれをカバーする社会的規範を、大切に使いこなしながら、力を合わせ生き生きと活動していく「真の法治社会」を作っていく


まだまだ日本の社会は未成熟ということですね。
これからも様々な社会問題に対して自分なりに向き合っていきたいと思います。





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