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2009.03.15 (Sun)

規制と緩和の両天秤

ずっと読みたかった本を最近やっと読めたので紹介します!

「資本主義は嫌いですか ~それでもマネーは世界を動かす~」



この本は2008年経済・経営書ベスト100で第1位を獲得した本ですが、読んで納得、本当に面白いです。
この本の絶妙なところは「素人がギリギリわかるレベルまで詳しく説明してある」というところにあると思います。
本ってあまりに難しいと大変だし、だけど簡単すぎると物足りない。
だけどこの本はその絶妙なバランスを完全に保った本だと思います。

内容にはいりますが、1章は今回の不況についての説明でわかりやすいですが、他の本でも載っている内容です。また、3章は「流動性」について述べていますが、これもなかなか面白いけれど絶賛するほどではない。
じゃあ、この本の何がよかったかというと2章の「学会で起こった不思議な出来事」と銘打ったストーリーです。
この章は2005年8月に行われたシンポジウムを取り上げたものなんです。
そして、そのシンポジウムで行われた世界最高レベルの学者達による論争合戦がほんとうにわかりやすく、そして非常に臨場感溢れて描かれているんです!
このやりとりの面白さは、どちらかの意見によらず両方の意見、つまり「規制は行わず市場にまかせる」という考えと「ある程度の規制は必要であり、市場にだけにまかせるのは危険」という考えのバトルにあります。
簡単に言うとグリーンスパン思想VSラジャン思想ってことでいいのかな?
そして、そのバトルを追いながら、それぞれの意見を丁寧に説明してくれてあるのでとてもよくわかりました。


この本の見所は2章だ!と言っておきながら1章の説明もとってもわかりやすかったんでちょっと紹介。
詳しくは本に譲りますが、というかやっぱり素人なんで間違いがあるといけないので簡略化した説明をします。
簡単にいうと、今回のバブル崩壊は「サブプライム問題」と「金融危機」という2階建てという説明なんですが、その金融システムが非常に曲者だったんです。
その金融システムのキーワードがCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)というもので、簡単に言うと借金を他に移すシステムと言えばいいんでしょうか。
そして、その借金を他に移した分、定期的にお金をいただけるという一見美味しいシステムなんですね。
でもこのシステムは大抵2社のやりとりではなくAがBに、BがCに、CがDに、DがEにという具合に連鎖しあうものなんです。
その結果、A社がコケルとB、C、D、Eと連鎖して問題が波及するということなんですね。
もちろん、これだけじゃないでしょうけど、このCDSというシステムは今回のバブル崩壊を認識する上で欠かせないものです。
今回のバブル崩壊が「信用バブルの崩壊」と言われる所以もこの辺りにあります。

…なんかわかりやすく書こうと色々端折ったらよけいわかりにくくなったかも。
やっぱり本を読んでね~。


そして、2章の凄さに話を戻しますが、この凄さは「2005年」というところにあります。
この時期はまだ不況の影響はなく、経済も勢いがあってとても良い時期です。
そんな時期に、このシンポジウムでは今議論してもいいような内容が出ているんです。
読んでいるとまるで2008年の12月くらいに話し合ってるんじゃないかというぐらい先見性があるんです。
普通なら経済の調子がいいときに規制だのなんだの言わないじゃないですか。
なのに、このラジャンは「このまま行くと絶対綻びがでるよ、理由はこうだよ」とはっきり述べてます。
これも詳しくは本にゆずりますが、再び簡単に説明すると、テイルリスクがキーワードですね。
テイルリスクとは、起きそうにないけど起きるとえらいことになるリスク、つまり宝くじの逆バージョンってやつです。
このテイルリスクをじゃんじゃんとっていたんですが、なかなか起きないので2008年まではどんどん膨れ上がっていった。
そして、起きそうにないと思われていたことが起きてしまい一気にバブルが弾けてそれが世界中に連鎖した。
この原因は「危険選好型の報酬体系」と表されており、簡単に言うと証券会社で働く人は「儲かったら俺のもの、失敗したら会社が倒産」という「ローリスク・ハイリターン」型の報酬なのでリスクが高くて儲かったほうがお得ということなんです。


う~ん、やっぱりわかりにくいかな。
とにかくお勧めなんで是非読んでみて下さい!!!





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