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2009.02.06 (Fri)

時代錯誤の集団

今日の話題は労働組合について。
それに関してこんなニュースがありました。

労組へ向かう若者たち 不況で組織率上昇

内容をざっくりまとめると…
昔はけっこう労働組合がしっかり活動してたけど、バブルになって儲かるようになったら組織力が低下してきた。だけど最近また不景気になってきて雇用が危なくなったから、悪いイメージをもっていない若者が労働組合に参加するようになった。
ってことです。

みなさんの中での労働組合のイメージはどうでしょうか?
自分の場合は、はっきり言うと非常に悪いです。
その理由は、昔は単になんとなく嫌なイメージがあるという程度でした。
自分の勝手なイメージなんですが、人間って集団になると善悪の判断がつかなくなると思ってます。
集団になることで、個人それぞれが自分の頭を使って考えようという意識が低下し「みんながそうならそうだろう」という流れが生まれます。
そして、その流れは最初がどんなにいいものでも、最終的にはその流れを起こすこと自体が目的となり、結局迷走する。
それが自分のイメージです。

そして、現在もってる具体的な理由を挙げます。
それは、労働組合とういものは完全に40、50代以上にとって利益のあるもので若者にとってはなんの得にもならないからです。
たしかに昔は違いました。
高度経済成長の真っ只中、自分の給料は必ず自分の先輩と同じように増えていくため、同じようにしていればそれが一番よかった。
しかし、現在はその保障が一切ない。
さらに言えば、年功序列で上がってきた年配者の中にはもらう給料に見合わない能力をもった人間も沢山いる。
それなのに、その人たちの給料を支えるために組合にはいり、必死に働き、自分がその年代になったらグローバリゼーションがさらに進んでおり今以上に仕組みが変わってるだろうから自分の給料の保証はなし。
これなら労働組合に入る意味をもちません。
むしろ、必死で会社に「自分達を守れ」といっているようなのもで「自分を鍛えてビジネスマンとしての価値を創造する」という意志は絶対にうまれないでしょう。
このままこのシステムを続ければ、まず間違いなく競争の厳しい諸外国から来る有能な人材に太刀打ちできなります。
人口が減少傾向の日本ならなおさらですね。



少し話はそれますが、この「競争」というものに対して悪いイメージを持つ人が日本人には多いと思います。
それはまえの日記にも書きましたが誤った平等観からくるものだと思います。
しかし、問題はその平等にあるんです。
平等にしようとするから、「正しいことが1つ」になり可能性を潰します。
何か試してみて苦手なら、他の分野で挑戦すればいい。
まずは1番手っ取り早い方法である「勉強」に思いっきり打ち込みつつ、成長と共に目線を広げていく。
その苦手か得意かをいち早く理解し、切磋琢磨して成長へ導くのが競争であって悪いことは何もありません。
むしろ競争をなくすと「挑戦の機会」を奪い取られ、何をやっていいのかわからなくなります。
大人になっても「やりたいことがわからない」なんていってる人がいるのに子供のうちからわかるわけない。
だから勉強だったり、スポーツだったり競争しながら見つけていくんです。
さらには、まだ競争が起きてない分野を見つけて開拓者になることで能力不足を補えることもあるでしょう。
「競争」は「生物」の宿命だと思っています。
もう何億年も続けてきたんだから自分の人生80年くらいどうってことはないでしょう。
中にはそういう競争に向いていない人もいますが、そういう救済をするのは「民主主義」の役割で「資本主義」の代表である会社の中にそれを求めるのはナンセンスです。
「民主主義」代表の政治でそういったセーフティネットを整備するのはとても有意義なことなのでそちらで進めてもらいたいものですが「定額給付金」とか「増税宣言」をしてる時点では残念ながら期待できないでしょう。



しかし、確かにいまのような100年に1度の大不況時を乗り切るにはいい手段なのかもしれません。
あくまで、一時的な問題をクリアするために必要あるものを使う。
この発想はとてもいいと思います。
しかし、その集団に属している間も、かならず自分の頭を使うことを忘れてはいけません。

そもそも、ニュースのなかのこの文章が信じられない。

>他人のために怒るとか、あんまり、経験したことがなかった。29年生きてて、組合で初めて経験したんです

自分が辛い目にあって初めて経験したから衝撃だったんでしょう。
しかし、自分はこういうことは友達・恋人などなど周りの人と本気で接してきたらから普通にありました。
もちろん、自分がそういう感情を表に出しやすいタイプということはあるんですが、29年にしてはあまりに人生経験が薄いです。


そして、怖いのはこれから。
本当の集団の怖さは最初は良いように思えても、かならず方向がずれだしていくとういことで、さらにその軌道修正は非常に難しいということです。
きっと集団が大きくなると、その集団が時代に合わせて変化するのを嫌う人ができてます。
それはその集団で権限をもっている人たちです。
人間とはそういうもので(この表現よく使いますが)いいとか悪いとかの問題じゃない。
人間は誰かのために涙をながすことができるし、同時に殺したいほど憎める。
その感情の増幅装置が「集団」なんです。


今や企業の監視システムは例えば株主代表されるようなものが市場にあります。
日本はむしろそういった金融システムを強化するべきで今さら労働組合では話になりません。
問題は「労働者対経営者」ではなく「世代間格差」なんです。
今のまま行けば今の親世代は年金等でたっぷり恩恵を味わい、自分の子供世代はかなりの税金を支払う羽目になります。
こういったことの代表である「労働組合」にはやはり悪いイメージを持つことしかできません。
自分は自身を鍛えつつ、周りにいる仲間と本音ぶつかり合いながらしっかりと生きて生きたい、そう思います。




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