*All archives   *Admin

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2011.04.26 (Tue)

起業家を潰す国

今日は非常に腹が立っています。


イブドア粉飾決算事件 最高裁、堀江貴文被告の上告棄却 懲役2年6カ月の実刑確定へ


ライブドアの粉飾決算事件で、証券取引法違反の罪に問われた元社長の堀江貴文被告(38)について、最高裁判所は、上告を棄却する決定をした。実刑判決が確定することになる。
堀江被告は、ライブドアの2004年の連結決算で、53億円余りを粉飾するなどした証券取引法違反の罪に問われ、1審と2審で懲役2年6カ月の実刑判決を受け、最高裁に上告していた。
最高裁は、25日付で堀江被告の上告を棄却する決定をした。
懲役2年6カ月の実刑判決が確定することになり、堀江被告は、近く収監されることになる。



この事件はもう7年も前の事件になるんですね。
私が大学生の頃ですがその当時は私自身も非常に悪いイメージを堀江さんに対して持っていました。
しかし、大学院生時代に経済にも興味を持つようになり自分なりに色々と勉強してきました。
本やblogなどから経済やそこから社会というものを学び興味はさらに広がっていきました。
そうしてその事件からだいぶたった後に再び堀江さんの情報に出会いました。
その時点ではある程度の先入観は残っていたものの「自分で学ばないと真実は見えない」ことがよくわかっている頃だったので少し調べてみました。

するとどうでしょう、マスコミが報道していた事実と全然違うではないですか。

例えば刑の重さについては同じく粉飾事件の起こしたカネボウのケースだと2000億以上です。
しかし、このケースに関しては執行猶予付きの判決となっています。
そもそも会社のトップが会計の細かな部分まで見逃さずに日々の経営をこなすというのは非常に難しく本来なら修正申告で済んだという意見もあります。
つまり有名人叩きと言われても仕方ないような厳しさなのです。

また、マスコミが作り出した人物像としてもっとも大きなものが「金に汚い」というイメージではないでしょうか。
社会人になった今だからこそよく分かりますがそもそも金に綺麗も汚いもないでしょう。
一部の言葉だけを取り上げて勝手なイメージを作り上げるマスコミのやり方に自分もはまったかと思うと悔しいです。
ではどういう人物像なのかは是非blogやtwitterや本でも読んでください。
私が感じた人物像は「怖いくらい合理的な人」なので違った意味で嫌悪感を抱く人も多いと思います。
しかし、その合理性は起業家としては最高であり実際に起業した会社で社会にサービスと1000人以上の雇用を生み出したわけでこれは賞賛すべきことだと思います。
ただし、上記の通り合理性が行き過ぎているため経営者としては向いていないのではないかというのが素直な感想です。
9割以上の人間は感情で動くのでそれを考慮して行動しないと組織は動かないと思うのです。


さて、そんな真実がありつつも本日実刑判決が下されました。
思えばあの当時起こった事件を掘り返すと裁判官のいかにも世間知らずな発言が目立ちます。
そのなかでも最悪なのがこれ。


被告の『安ければ買うし、高ければ売る』という徹底した利益至上主義に慄然とする


これは村上ファンド事件の一審判決での発言です。
安いから買う・高いから売る、これを批判したら商売は何もできんだろ!
どんな商売も基本これが基本だし、こういう経済活動を経た税金を集めて自分達の給料が払われていることを忘れているんだろうか。
もしこれらを批判するなら一回会社でも経営してみればいいのに。


というわけで私は別に堀江さんのファンでもなんでもないんですが今日は非常に腹が立っています。
これらを許していると日本は「理由があいまいなまま犯罪者になる国」として世界に知らしめているようなものです。
外資参入の大きな壁は法人税の高さだけでなくこういうあいまいな線引きの国で経済活動をする難しさなんじゃないでしょうか。
これじゃ国の内からも外からも起業かが生まれないのに成長は止まったままで悪循環が続く一方です。


起業家を潰すような国にしたくないのでこの事件を過去のものにしてはいけません。
今のように弱ってる日本だからこそもう一度見つめ直す必要があると思います。
スポンサーサイト
20:52  |  社会・政治  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2011.04.18 (Mon)

バイオエタノール最前線

私が研究しているバイオエタノールですがついに世界初となる商業規模のセルロース由来エタノールプラントの建設が発表されました!!!


Novozymes partner to open world’s largest cellulosic ethanol plant in 2012


*補足
セルロースとは植物の細胞壁等の主成分で「食べられない」ものです。
なので食料とは競合しないという意義を持つ「セルロース由来のバイオエタノール」ということに注目が集まっています。
しかしこのセルロースの利用は食料となるようなでんぷんと比べると非常に難しいのです。



リンク先のHPはエタノールを作る会社(Mossi & Ghisolfi)ではなくてその会社に酵素を提供する会社(Novozymes)です。
私の今のテーマがその酵素開発なのでNovozymes社はずっとチェックしてたんですがついに商業用酵素が実践の場にでましたね。
もともと2012年を予定していたはずなので予定通りと言えば予定通りですがやはり興奮してしまいます。


今回の発表ですごいのははっきりと「ガソリンと比較しても価格競争力がある」と言っていることです。
セルロース由来のバイオエタノールって何が問題かというと「値段」だけなんですよ。
はっきりいって作るだけなら今までの技術で何とでもなるんですがどうしても「化石燃料」というライバルがいるので値段的に割に合わなかったんです。
そしてバイオエタノール生産にかかる費用のうちかなりの部分を占めるといわれていたのが酵素でこの開発にすごいお金が注ぎ込まれました。
そのお陰ですごい勢いで酵素の性能が上がり現在の商業用酵素開発に至ったわけです。


とここで冷静に戻ると企業からの発表なんて眉唾物なんで本当にそこまで価格が低減できているのかはわかりません。
しかし、やはり商業用スケールのプラントが動き出せば非常に現実味が増すことも事実です。
一バイオエタノール研究者としては応援してしまいます。


最近は原発問題のせいでクリーンエネルギーに再び注目が集まっています。
例えば太陽電池だったり、原発に代わる最大の注目株がガス発電だったりといろんな情報が飛び交っていますね。
正直、バイオエタノールは上記のような優秀なクリーンエネルギーには勝てないと思います。
バイオエタノールも植物由来なのである意味太陽電池と同じく太陽のエネルギーを利用しているわけですが残念ながら効率が足元にも及ばないのです。
植物は光合成を行って炭水化物、つまりセルロースなどを作りますがその利用効率は1~5%程度だと言われています。
それに対して太陽光発電は10~15%というから同じ太陽光由来でもなかなか難しいです。


しかし、バイオエタノールの最大の特徴は「モノ」であるということ。
太陽光発電はあくまで「発電専門家」なのに対してエタノールという有機化合物ならではの使い方があります。
ガソリンに混ぜても良し、他の物質に変換して付加価値の高い製品にしても良し、化石燃料そのものと代替できる可能性があります。
現時点では例えガソリンと価格がバランスしだしたといっても化石燃料全体としては敵わないでしょう。
それでも「化石燃料以外の選択肢を持つ」こと自体はとても意義のあることだと思います。


これだけ書いておきながらそれでもセルロース由来のバイオエタノールが活躍する時代が来るのかは正直わかりません。
それでも1つのチャレンジが商業規模、つまり社会へ直接関われるようになったことを嬉しく思います。
20:34  |  研究  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2011.04.07 (Thu)

素直さという部下力

新年度が始まり新入社員をちらほら見かけるようになりました。
私の職場は研究所なのでほとんどが私服ですが新入社員はスーツなのですぐにわかります。
なんとも初々しい姿は見ていて飽きないですね。


というわけで今回のお題は「新入社員に伝えたいこと」です。


新入社員は今頃は研修で鍛えられているところでしょうか。
名刺の渡し方から始まり、受け答えの仕方、PDCA、関連法務に関する勉強などなど覚えることだらけで大変です。
私自身は新入社員が身につける大事なこととして以下のことが挙げられます。


部下力


新入社員は基本的にまだ右も左も分からない状況です。
そんな中働いていくためには部下力を身につけていくことがもっとも重要だと考えます。
じゃあ私が言う部下力ってどういうものなんでしょうか。

部下力を構成する能力は探せば沢山あるでしょう。
その中でもまず最初に重要なことでその後もずっと武器になる能力は「素直さ」です。
この素直さという能力は一見単純ですが非常に大きな力を持っています。

例えば新米を指導するときに「~とするように」と教えたとします。
そこでいちいち口を挟むような部下はダメです。
気持ちよく返事をしてまずは教えてもらったとおりにやる。
この素直さが必要です。
こういう素直さは大きな武器となり相手の言うことを素直に聞くからどんどん吸収していきます。
そして教えるほうも素直にやってくれるからどんどん教えたくなります。
まさにポジティブな連鎖が生まれるわけです。
凄く簡単なようですが意外とこれが出来ない部下が多く、実際にそういう部下は大抵伸びません。


この様にまず最初の段階で素直さはその威力を発揮しますがある程度実力がついてからも重要です。
ある程度力がついてくると上司は部下を(ちょっと嫌な言い方ですが)試すようになります。
ある日突然上司からちょっと無理そうな仕事を頼まれるのです。
そんな時に「できない理由」を探しているような部下ではそこまでの人材です。
仕事を振られたら素直に「やってみます!」と言える
部下の仕事は「実行すること」でありできなり理由を探すような部下は認められません。
例え失敗したとしても実行したことが確実に力になっていくでしょう。


素直さを一番発揮しにくい環境は「望んでいない仕事」をするときだと思います。
日本の会社システムは多くの場合「専門家」ではなく「なんでも屋」を育てるものです。
なので例えば研究がやりたいと思っても研究職に就ける人は限られた人のみです。
研究の中にも基礎研究や応用研究、工業化研究などその中身は多様ですが自分の意思はほとんど反映されないと思っていいでしょう。
下手すれば営業職などその性質が正反対の職に就く可能性もあります。
しかし、そのような場合にやりたいことができないと腐っていると周りは誰も助けてくれません。
特に手でも抜こうものなら「そういうやつだからこうなったんだ」と言われることが普通です。
こういう環境でも「とりあえず与えられた環境でベストを尽くそう」と素直に頑張ることができれば周りの評価も自然と上がり、いつか自分のやりたい仕事に就けることでしょう。


というわけで新入社員の人はとにかく目の前にある仕事をまっすぐに取り組んでください。
どんなに疑問に思うことでもまずやることで認められます。
意見を言うのは認められてからです。
将来リーダーとしてひっぱて行くためにも今は部下力を高めましょう。
20:44  |  仕事  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2011.04.03 (Sun)

リーダー不在の日本組織

今回の震災では日本の色々な問題点が浮かび上がってきました。
というより今までずっと問題視されていたけれどこれだけ大きく取り上げられなかっただけでしょうか。
このエントリーで取り上げるのは日本のリーダー像についてです。


菅首相、東電「指導力なし」 海外も酷評


「消えたミスター・テプコ」(イタリア紙)。共同通信によると、欧米メディアは、東電の清水正孝社長(66)が震災発生から2日後の13日夜に記者会見して以来、公の場に姿を見せていないことを「驚くべき不在」などと一様に酷評した。

外務省によると、これまでに134の国・地域と39の国際機関が支援の意思を表明したが、日本が受け入れた国・地域と機関は約30にとどまる。支援を断られた国からは「一括した受け入れ窓口がなく、情報が錯綜(さくそう)している」と日本の混乱ぶりに不満も出ている。




日本は兵隊は優秀だけど指揮官が無能であるという話をよく聞きます。
そのイメージが実際にどれほど当てはまるかはわかりませんが少なくとも今回槍玉に挙げられた政府と東電は当てはまりそうです。
地震や津波で失われた命は自然の驚異によって奪われたわけですが、その後の被害はまさにリーダー不在のための混乱が原因と思われてなりません。


私が興味があるのはこのような状態になってしまう原因です。
日本のサラリーマンの場合は全員入り口は同じで年齢とともに出世します。
この優秀な兵隊が無能な指揮官へと変化する理由がわからないと自分自身がそうなってしまう可能性があるためその原因を知りたいのです。
考えられる最も簡単で強力な理由は兵隊と指揮官では必要な能力がまったく異なるということでしょう。
スポーツの世界で優秀な選手が必ずしも優秀な監督になれるとは限らないのと同じです。
しかしこの程度のことなら誰でもわかるはずなのになぜ日本は繰り返すのでしょうか。
それはいざ自分が兵隊から指揮官になるとその理由を自分自身にあてはめないからではないでしょうか。

「結果を出した自分なら指揮官としても優秀になるはず。結果が出ないのは部下が無能だから」

そう考えてしまうのではないでしょうか。
だからせっかく優秀な資質を持っていても能力の発揮させ方を勘違いしているため無能な指揮官に成り下がってしまうのかもしれません。


しかし、現代ではこの「指揮官」としての能力はずいぶんと認識されてきたのではないでしょうか。
日本でも優秀な経営者が取り上げられます。
その代表例は日産を立て直したゴーン氏でしょうか。
他にもユニクロの柳井市、ソフトバンクの孫氏、楽天の三木谷氏などなど枚挙に暇がありません。
指揮官として優秀であることの重要さは高度経済成長期の何倍も実感できる時代です。
市場が月日とともにどんどん拡大した時代とはことなり単に良い物を作るだけではやっていけない時代において指揮官の重要性は何倍にも増しています。
そして今回の震災で危機に対してリーダーがいかに重要であるかも示されました。


ポスト3・11の日本を導く日本のリーダーは現れるのでしょうか。
日本という舞台は大きすぎますが私もいつか自身が活躍できる舞台でしっかりと方向性を示せるようなリーダーを目指したいと思います。
22:39  |  社会・政治  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2011.04.03 (Sun)

定性的な日本社会

震災や原発に関する話題で1つ感じたことがあります。
それは「定量的」に話すことってやっぱり難しいんだなということです。

定量的の反対語になるのが定性的だと思いますがこの違いは簡単です。
例えば気温について言うとき。

定性的:暑い・寒い

定量的:35℃・-10℃

定性的はあくまで本人の感覚から導かれるものです。
気温が25℃が適温の人もいれば暑いと表現する人もいるでしょう。
しかし気温が25℃と表現したらそれは暑かろうと寒かろうと25℃であることは絶対に変わりません。


これが何の話に繋がるかとういと原発の安全性についてです。
最近主に技術系以外の仕事の人に「原発は大丈夫なの?」とよく聞かれます。
まぁ私も専門化ではありませんが自分なりに色々調べて現場は予断が許されない状況だけどすくなくとも東京にいる限り問題はないよと答えています。
しかし、これって答えになっていないんですよね。
「大丈夫かどうか?」は実は定量的な問題ではなく定性的な問題として捉えられていることがほとんどです。
つまり、聞いた本人が「安心できるかどうか」が重要なわけで具体的な何かを求められているわけではないと感じています。


例えば車に関して「車って大丈夫なの?」という質問はあまりでません。
車は毎年数千人の死亡者を出しているにも関わらずです。
*ちなみに今調べたら1万人くらいというイメージをもっていたんですがだいぶ減りましたね。H21は半分の5千人台です
もし車社会に対してなんの不安も感じていないなら原発に対しても絶対に不安は起こらないはずです。
定量的に見れば最悪の原発事故であるチェルノブイリですら直接的には4千人、因果関係がはっきり示せないが予想される長期的人数で数万人です。
日本の自殺者数は毎年3万人以上です。
つまり長期的に見ると一番人を殺しているのは「日本社会」ということになりますがマスメディアは原発事故を取り上げるようには自殺に対して取り上げてはくれません。
また私の周りにも「原発大丈夫?」と聞く人がいても「これだけ自殺者が出る日本大丈夫?」とは聞きません。


このような話題はネットの一部では確実に共有されている考え方です。
だけど全体としては全然広まっていかなくて、むしろそういう考え方を批判する人もいます。
原発に対して「死亡者が何人とかじゃなく危険なのが問題なんだ」って批判する人はもう何が危険なのか自分でもわかっていないのでしょう。
原発の技術がまだ不安定だと否定する人もいますが、では原発の技術が「絶対に事故を起こさない」レベルまで上がらなければダメなのでしょうか。
そう否定する人は「絶対に事故を起こさない車」が開発されるまで販売してはいけないと批判しているのと同じように感じます。
しかし「絶対に事故が起きない技術」なんて存在しません。
どこまでリスクを許容しながら技術を形にしていくかが問題なので少なくとも車だけを見ていると「年間5千~1万人の死亡者は許容範囲内」であるのが日本です。
*もちろんそれが社会に与えるメリットと換算してその数は変化するでしょうが。


定量的に扱うのは所謂理系職の専門分野ですがこの考え方は理系・文系問わず現代を生きる上で必須の能力だと思います。
私自身、原発に関してはリスクとメリットのバランスが正直まだ把握できていないので今後も正しい情報を集める努力を続けたいです。
11:32  |  社会・政治  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。