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2010.02.27 (Sat)

尊敬できる、という能力

私が「成長したな」と思う時期は3回あります。
1回目は高校時代の吹奏楽部で、2回目は大学時代の音楽活動で、3回目は大学院での研究室で。
何が成長したのかは今回のエントリーのメインではなくてその「きっかけ」に焦点を当てたいと思います。
その「きっかけ」を考える「きっかけ」となったのが以下のblogです。


誰かを尊敬する力、他人に敬意を抱く力


上記のエントリーでは主張をこのようにまとめています。

 ・誰かを尊敬する力しだいで、他人を介した学習効率が大きく左右される
 ・誰かを尊敬する力しだいで、コミュニケーションの帰趨が大きく左右される
 ・誰かを尊敬する力しだいで、心の充足感が大きく左右される


このエントリーを読んでなるほどな、と思ったわけです。
私自身の過去を振り返るとまさに「尊敬できる人にであった頃」だったからです。
高校時代・大学時代は友人であり、研究室時代は本を通じてです。
高校・大学の友人は簡単に言えば「自分の持っていないものを持っている友達」でした。
「自分もああなれたら」と思い、臆することなく真似をしたことを覚えています。
また、研究室時代に読んだ本は自分に衝撃的であり一気に考え方を改めることになりました。

これらの出来事の共通点は「尊敬」だったんだなと紹介したエントリーを読んで思ったわけです。
尊敬すると「自分の持ってる小さなプライド」なんかを気にすることなく相手の行動・考え方を吸収しようとします。
また、尊敬するからこそ相手とのコミュニケーションはさらいよくなるのも当たり前です(本相手には無理ですが)。
また、そういった尊敬できる相手と色々な行動をともにできるのは当然「心の充足」が伴います。
まさに全て尊敬というキーワードが重要だったわけです。
その「人を尊敬する心」というものが成長を加速させていたんだなぁと実体験からも納得しました。


さらに「逆の例」を知っているのでそれも今回のエントリーの信頼度を増すよい事例です。
今の職場には「人をまったく信用しない」という特徴をもった人がいます。
例え好意的に話しているように見えてもそれは「相手が自分の下の存在である」と認識している場合のみです。
正しいことは「自分の考え」なので話し合いをしようとしても話しがまったく噛み合いません。
その人と上司が2人で話し合っているとあまりのちぐはぐさに聞いてる人が嫌になって部屋を出て行く、なんてこともありました。
そして、案の定その人はここ1年間を見ていても成長のカケラをまったく感じませんし今までもそうだったんだろうなと思わせる人物です。
中二病」なんて言葉がありますが、まさにピッタリで中学生時代から精神的な成長をしていないように感じます。
やはり「人を素直に尊敬できる」というのは1つの能力なんだと思わざるをえません。


誰しも長所をもっているものですが、それが「尊敬」にまで高まる人との出会いはとても貴重なものです。
そんな出会いを大切にするためにも、そしてこれからそういう人達と出会うためにも「尊敬する力」をしっかりと持っていきたいです。
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20:54  |  自己啓発  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.02.25 (Thu)

契約更新というチャンス

今日は会社の営業さんが派遣先に訪問に来ました。
来年度の契約のためです。
私は昨年の4月から今の派遣先にお世話になっているのでそろそろ更新の時期というわけですね。


私の更新期間は1年間です。
これはけっこう長い方の契約だと思います。
たとえばトータルで3年間雇いたいと思っていても例えば今回のような不景気が突然来たときに予算がなくなるとこまるので細切れに契約したりします。
3ヶ月だったり半年だったりですね。
なので1年間という契約はどちらかというと長い分類に入るわけです。


そしてその契約更新についてですが世間が「派遣」から想像する世界とはちょっと違うと思いますよ。
派遣は派遣でも「特定派遣」の世界は専門職を扱うのでそう簡単に替えがきかない、または替えがきいても仕事が遅れる・技術が下がるなどある程度デメリットがあります。
もちろん全ての場合がそういうわけではないだろうし、デメリット覚悟で切る場合も多々あるとは思いますが。
しかし私の場合はすでに完全に「替えがきかない」状況になっているのでかなり強気の更新ができるわけです。
事前に営業さんには「自分の働きぶりからして客観的に見ても契約料は上げられる」と伝えましたがまさにそういう状況になりました。
っといっても営業さんが対応した私の現上司の上にも上司がいるわけで簡単ではないでしょう。
だけど上司は「上げてもいい」と言ってくれたそうで、そう評価されたことが何より嬉しいです。
「よくやってくれている」と口で言うのは簡単ですが「契約料を上げる・給料を上げる」というのは簡単にできるものではありませんから。


さらに嬉しいことにけっこう営業さんに具体的に褒めてくれたそうです。
すみませんがここからは軽く自慢話です(笑)
言ってくれた事としてまず1つ目は

バードアイをもっている

ということです。
「鳥の目」つまり「上から物事をみることができる」ということです。
仕事をしているとついつい目の前の事柄にとらわれがちですが全体を見た上で何が必要か判断できる能力があると評価されました。
これは自分自身の性格でもあるんですが、むしろ極端なくらいのバードアイで全体を通してでしか物を見れないというくらいです。
たぶん心配性な性格からきてるんでしょう。
極端なくらいなので実は逆に悪く働く場合も多く「個人の利益」という観点を欠いているところが欠点でもあると自覚しています。
たぶん戦国時代に生まれたら「殿のために死ね」と平気で命令してるような気がします。
まぁ影でこっそり「やっぱり言わなきゃよかったかな…」とか思ってるわけですが。


もう1つ言ってもらえたのは

提案力がある

ということです。
これは想像してなかったので最初のよりかなり嬉しかったです!
確かに色々言っていますが、性格上「不確かなこと」を言うのが苦手なので明言を避けることもよくあります。
さらに言うと上司はどちらかというと「それは無理なんじゃないかな…?」と思うようなことをどんどん言ってくるタイプの人なので私のような「慎重派」にたいして「提案力がある」と言ってもらえるとは思ってませんでした。
今思えば堅実に提案して結果を出してきたのが功を奏したのかもしれません。
後は上司の提案に対して「それは無理だと思う」といった発言をしなかったのもあるかもしれません。
上司の提案をそのままやると絶対無理なので多少、というかかなり改良してソフトランディングさせたような結果を出したのも大きかったのかな。



なかなか小難しい職場ではありますが、とにもかくにも上司に評価されれば働き甲斐もあるってもんです。
本日は報告会を無事に終えてホッと一息ついていますが来月にはかなり大きな報告会と学会発表が待っています。
そのどちらもはずすこと出来ない大きなイベントなので確実に成果を狙っていきたいと思います!
21:41  |  特定派遣  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2010.02.24 (Wed)

Q&A:第三弾!

「Q&A」シリーズ、第一弾第二弾に続き第三弾です。



◆派遣を長く続けていると、何か+αのようなもの(例えば頼まれて いないことまで気を利かせて実験しておく、など)も求められるので しょうか?
う~ん、これは普通のことではないでしょうか?というより業務のメインが「研究開発」の場合は具体的な指示はでません。「自ら考えて自ら行動する」のが研究職の基本です。そして、全体の業務に対してプラスになることがあればどんどんやっていく。そういう人材が評価されると思います。誰に何を言われるでもなく「恐らく上司はこういうことを望んでいるんだろう」と察することはサラリーマンに必須の能力です。


◆また、熟練者にはどういうことが求められますか?
熟練者という存在をどういうレベルに捉えているかが難しいところです。なので最高レベルの熟練者なら「派遣先の社員を指導できるレベル」でしょう。それには幅広い経験以外にも人としての基本的なスキル「コミュニケーション力」などが当然必要です。また、逆に本当に高すぎる場合では「とにかく1人で仕事ができる」のみを追求する場合もあります。私の知っている最高レベルの例ではアメリカのNIHで研究していたような人がメーカーで派遣されて働いていた、というのを聞きました。その方ははっきりいって人格的には最悪だったそうですが、どんどん論文だすし上司も一切口出しできない研究開発力だったそうです。ただし、後者の場合は極端に高い能力が求められるのでやはり幅広い知識とマネジメント能力が必要だと思います。


◆また、熟練者ほど短かい派遣期間で派遣されるという場合も あるのでしょうか?
そういう場合もないことはないです。私の知っている例では某化学メーカーが「たぶん無理だと思うけど1年間だけ挑戦してほしい」といったような依頼をしてきたそうです。ただ、実力と期間はあまりリンクしていないような気がします。


◆派遣という働き方がなくなる(法的にでも、そもそも必要がなくなる) 時は来るのでしょうか?
それは可能性としては当然あります。そもそも外国では「派遣って何?」という状態です。その原因として「労働力の流動性が高い」つまり「正社員の首を切りやすい」ことがあげられます。正社員の首を切れるのにわざわざ「派遣」という業種はうまれませんよね。逆に日本は世界でトップレベルの「正社員の首を切りにくい国」なので派遣がうまれました。首を切れない以上正社員を雇うということは長期的にみて「2,3億の設備投資」と同じであり安易に雇うことはできないからです。しかし、今の不景気が続きグローバル化の波を受けて日本の雇用規制が法的に緩むことがあれば派遣という職業はなくなるかもしれません。しかし、特定派遣の場合はそのときには転職すればいいだけの話なので問題はないと考えています。


◆仮にそういったことがあるとすれば、それまでにしておくべきことは ありますか?
大事なのは「今の場所にずっといる」なんて前提を忘れることです。常に「自分が転職市場に放り出されたら価値はあるのか?」を問い続けスキルアップを続けることです。


◆僕が先日説明会に参加した企業の初任給は23万円でした (博士卒)。この値は低いほうですか?高いほうですか?
特定派遣なら適正レベルだと思います。初任給は会社によってそんなに大きく違わないので業界が同じならどこもその程度でしょう。高いレベルを目指すなら迷わず「製薬」に行くべきです。


◆特定派遣の業界で、一般的な給与は30才、35才、40才ではどのくらいですか?
これはわかりません。ただ、メーカーとは違うので単純な年功序列での給料を考えない方がよいでしょう。○歳になったから○万円もらえる、という考え方はしないほうがよいということです。今の時代はすでに給料上昇カーブが昔とは大きくことなり30代半ばくらいで能力によりだいぶ賃金格差が生じているようですので「能力次第」というところでしょう。


◆派遣先で派遣期間が終わるまでに結果が出せなかったとしたら、 または期間中にクビなどされたらどのような処罰が待っていますか?
処罰というのは聞いたことがありません。ただし、今の不況のせいで派遣されていない期間が長引くと査定にかなり影響する会社もあります。


◆一般派遣では法の改正がからむ問題が多くあります。特定派遣 においても法律で定めてもらいたいほど劣悪な労働環境があったりしますか?
法的な問題は感じたことがありません。また、労働環境は派遣先によってだいぶ異なるので一概には言えません。


◆就活する上でどのくらい気にしておくべきなのでしょうか?
この質問は聞きたいことがわかりません。


◆特定派遣(特に生物系!)を行なっている企業は全国でいくつ くらいあるのでしょうか?
数えたことがないのでわからないです。就活サイトで検索した方が早いと思います。


◆また、それらの評価サイトなどはありますか?
見たことがありませんがまずないと思います。


◆特定派遣を志望するに当たり、参考となる文献・HPなどは ありますか?職種としてはかなり狭くなってしまうと思いますし、 実際、『人材派遣業界とは』という本は広すぎてこういう働き方も ある、程度にしか書かれていない気がします。 管理人さんのHPでリンクを貼っている『poco a poco』さんも 参考にしています!
Poco a pocoさんは私もだいぶ参考にしました。しかし、他に参考になるものは見つかっていません。それほど知れ渡っている職業ではないということです。


5年後、10年後の自分のストーリーが描けません。管理人さんは 就活しながら今後の自分を想像できましたか?
まったく想像していませんでした。というと大げさかもしれませんが10年後なんて考える必要はないと思っていました。理由は簡単で「10年前の自分は自分が今のようになるなんて想像もできなかったから」です。だからこれから先の10年も想像を超える自分になっていると思います。願わくばよい意味で。

就職した今思うのは「実際に会社にはいらないと絶対わからない」ということです。なので「自分に性分にあってるな」と思った会社を選んでください。就活時、私はメーカーからも内定をいただき中には大企業もありましたが「あんな保守的な環境に入ったら自分は絶対に窒息する」と思いこの世界にはいり、その選択は正しかったと思います。ちなみに、上記したことは「先のことは考えるな」ということではありませんよ。学生から社会人への変化は大きすぎるので少なくとも今は想像できないことは仕方がないのでまず会社に入ってからその後の戦略を考えてもよい、という意味です。



以上になります。
すべてのケースを網羅できているわけではないので「これが特定派遣業会のすべてだ!」というわけでは全然ありませんが一部分を切り取ってみました。
様々な人の参考になれば幸いです。
08:02  |  特定派遣  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

2010.02.20 (Sat)

Q&A:第二弾!

今回は前回に引き続き「Q&A」の第二弾行ってみます!

今回は前回エントリーのコメントにあった質問に答えてみます。


◆メーカーにおける『かなり幅広いスキル』以上に 派遣には能力が求められるのでしょうか?
それとも、能力が高い人はいくらでも必要で、そういう能力が高い人が必要なだけに派遣を雇う、という認識でよろしいですか?
まずほとんどの場合「ずっと現場に残り続ける人」は多くないですし、多くなることを会社は望んでもいません。
なぜならやはり研究開発という業務の性質上「新しい風」が常に必要になります。
ずっと同じ場所にいるとどうしてもアイデア等が凝り固まってしまうため人材を新しくする必要がかなりいるのです。
ですから「かなり幅広いスキルを持った人」というのは「今までの経験を基に新しいアイデアを現実のレベルに引き上げる」効果があるといえるでしょう。
派遣が必要な場合というのは基本的に「その会社にない能力」がほしい場合です。
それは単純な労働力としての場合や高度ではないけれど出来る人がいない場合、さらには高度な能力を求める場合とさまざまです。
結論を述べると「ケースバイケースで求められる能力は異なる」ということなので単純に能力うんぬんで派遣されるかされないかは決まらないかもしれません。
ただし、歳をとってるのに高い能力がない場合はもう先がないと言い切ってもいいと思います。




◆もし仮に、じじぃとフレッシャーで出来ること、スキルが全く同じ であったとします。その場合どちらが使いやすいのでしょうか?
それは当然フレッシャーでしょう。
理由は簡単、同じ能力がほしいなら「安い」方がいいに決まっています。
特定派遣会社なら「能力でお金が決まるはず」と思うかもしれませんが、派遣されるメーカーは基本的に「年功序列」なので派遣会社に支払う料金は当然年齢が上がると高くなる可能性は大きいでしょう。
それを考えれば「同じ能力で安くて若い人材が使えるなら当然そちらを使う」という結論は至極当然と言えます。
というか年齢が上がってフレッシャーと同じ能力なら「努力不足」としか言えませんね。
もちろん、若くてむちゃくちゃ能力が高い人もいるかもしれませんがそういう例外はあまり考慮しない方がいいでしょう。
しかし、唯一歳をとっていたほうが言い場合は「マネジメント」も含めてまかされる場合です。
マネジメント能力が若手と年寄りで同じ能力というのはちょっと想像できませんが仮に同じだとします。
同じだとしてもやはり「年下に指示される」よりは「年上に指示される」方がいいでしょう。
ですからこの場合は当然「歳をとっているほう」です。
ただし、マネジメントまでまかされるのはかなりの依頼なので普通程度の能力ではまずまかせてもらえないでしょう。



◆メーカーとは保守的なのですか?メーカーにおいても常に新しい ものを作っていく必要がある、と私は認識しているので、十分革新的だと思うのですが。「保守的」というのは今ある商品を長く続ける必要もある、と言う点で「保守的」という意味なのでしょうか?
おっしゃることはよくわかります。
日本では例えば車や家電など国際的に見てハイレベルな商品が沢山あります。
そんな中で「革新」をしないで生きていけるのか?そう疑問に思ったわけですね。
しかし想像してみてください。
例に出した家電や車の世界で本当の意味で「革新的」といえるものがあるのでしょうか。
よくよく考えてみると「今まであったものをよりよくする技術」というものに長けていると考えた方がしっくりくるのではないでしょうか?
例えば「革新的」という言葉がぴったり合うのはやはりアメリカという国です。
ここ何年かで「google」に代表されるように「今まで存在しなかった技術」でしっかりと世界をリードしています。
逆に「IT」の世界では日本の存在感はいっさいありません。
ひたすら「ものづくり」に執着し続け、国を挙げて保護してきた結果「新しい革新的な産業」を生み出せずにいます。
詳しくは私のblogの他のエントリーを参考にしていただきたいのですが、国が保護しなければいけない産業(エコ減税等)はもう「革新的」と言える分野ではありません。
「変わりたいけど変われない」それが今の日本の産業界と言っても過言ではないでしょう。
多くの分野で諸外国の追い上げに戦々恐々としているのが日本です。


ちなみに直接質問はされませんでしたが辞めることに対して「無理に引止めはしないし、本当に残って欲しければ報酬なり何らかの提示があるということですね」というコメントに対して補足します。
基本的に会社では「部下が辞めることは上司のマネジメントができていない」と判断されるので上司はかならず引き止めます。
もちろん法的に無理に引き止めることはできないのですが「お前にはこれから期待してた」とか適当なことを言う可能性は大です。
報酬を出して引き止めるのはかなり役職が上の人たちなので一般的な意味での報酬は上記したような「言葉での報酬」になるでしょう。
特定派遣の中で「社員が辞める」ということに対し管理する側がどのていど評価に影響しているのかは実際わからないのですが少なくとも「まったく引き止めない」というのはないと想像できます。
もしなければよほど「お荷物」と考えられていたのかもしれません。


こんなところでしょうか。
一応まだ最初の質問分が残っているので新しい質問は全部終わってからにしてくださいね(笑)
ただ、自分自身もこうやって書いていて改めて勉強になるので質問はガンガン受け付けます!
では近いうちに残りの質問に答えますのでしばしお待ちを。
22:57  |  特定派遣  |  TB(0)  |  CM(5)  |  EDIT  |  Top↑

2010.02.18 (Thu)

Q&A:第一弾!

少し前のエントリーでとあるコメントがありました。
それは簡単にいうと「特定派遣の業界について聞きたい」ということです。
本blogとしてはとても嬉しい質問ですね。
さらにこの質問を公表してもいいかたずねたところOKをいただきましたので今回は「Q&A」の形式でエントリーを展開していきたいと思います。
ただ、なかなかボリュームが大きいので分割して答えていきます。


ではいってみましょう!


◆メーカーだとやることがある程度限られていて(それでも多いと思 いますが)、身に付くスキルの上昇曲線は年を追うごとに横ばいに なっていく、という認識で良いですか?
ちょっとイメージが違うかもしれません。メーカーでは基本的に手を動かすのは35歳程度までで、それくらいになると主任・係長と呼ばれるような「中間管理職」へと移動します。そうなると自らが実験することはなくなり「管理」が主な仕事となり、以降は課長・次長・部長と「管理権限の広がり」がおきます。ですから単純な「スキルの上昇曲線」は描くことはできず研究以外の雑多な能力「調整能力」が求められていくようになります。ただし、たまに現場に残り続ける人もいるのでそういう方はかなり幅広いスキルを持っていることがほとんどです。また、メーカーでは様々な研究に携わることが普通なので「やることが限られる」という認識は違うでしょう。むしろ、いきなり違う分野にいく可能性すらあります。ただし、これらのことは「大手」と「中小」ではだいぶ話が異なるかもしれません。「大手」ほど「業務の細分化」がはっきりしているためポジションによってはやることが非常に限られる場合があります。


逆に派遣だと何十年経とうが身に付くスキルは増え続けますか?
上記したように「現場に残り続ける」限りは派遣でもメーカーでもスキルは増え続けると思います。ただし、どちらも「現場に残り続ける」ためには「相当レベルの高い技術力」が求められるのでかなりの努力が必要です。逆説的にいえば現場で「何十年経てる」ことができる人は「スキルが増え続けないと無理」と言えるでしょう。どちらも「本人次第」ということです。


◆だいたいのことは出来るようになるのは(生物系)では 何年くらいですか?
「だいたいのことは出来る」というのが抽象的でわからないのですがメーカーの社員を見ていると30歳過ぎの社員と20代の社員では大きな能力の差を感じます(あくまで人の能力によるので30代でもダメな人はダメですが)。長老のような存在は例外として現場レベルでは30歳中盤から後半くらいの人は「だいたいのことはできる」と言ってもいいのかもしれません。ただし、これも人によりますが。質問者は博士なので「研究能力」は問題ないとするとあとはそれを「メーカー仕様」にカスタマイズできるかだけが問題でしょう。「メーカー仕様」とはつまり「お金儲け」です。「研究をする目的は最終的に会社の売り上げに貢献すること」ということを素直に受け入れられれば問題ないと思います。ただし、「自分の興味」が先に出るとうまくいかないかもしれません。ここをうまくいけば博士の方は「基礎研究部門」に就くと思いますので数年でいっぱしになると思います。


◆一生、(特定)派遣を続けていくことは可能ですか?
これは前提が間違っていてそもそも一生同じ会社で仕事をする人は「稀なケース」と考えるべきです。「一生同じ仕事を続ける」というのは幻想に近いでしょう。「終身雇用」も言葉だけが一人歩きしているにすぎません。「長期雇用」という存在は確かに存在しますがそれに当てはまるのは「大企業の男性正社員」のみです。しかし、これだと質問にまったく答えていないのであえて答えるなら「ただ続けるだけならリストラに合わない限り可能である」という曖昧な答えでしょうか。少なくともこの考え方で就活をしてもあまり意味がないように思えます。


◆管理人さんの周りにはそういう方はいらっしゃいますか?
10年・20年の単位でやってらっしゃる方は事実としています。しかし、そういう方はエンジニアに多いように感じます。化学の分野だとやはり有機合成など「製薬」に関連する人が長いようです。


◆また、何年続けている方が最長ですか?
残念ながら最長で何年という情報はもっていません。


◆できることを増やし続けることなく一生派遣を貫こうとすると、 やはりじじぃよりはフレッシャーのほうが使いやすかったりするのですか?
残念ながら質問の前提に無理があります。「できることは増えていないが一生派遣ができる」という人は「特定派遣」の分野ではまずいないでしょう。「一般派遣」などで完全なルーチンワークなどなら可能かもしれません。「じじぃよりフレッシャーのほうが使いやすい」というのは単純業務ほど当てはまるでしょうね。だれでも自分より年上の人に雑用まかしたりはしにくいですから。


◆逆に派遣先に引き抜かれるようなこともあるかと思います。一般的にどのようなメリットがあって転職するのですか?
メリットは当然「移動せずにすむ」これが最大でしょう。家庭を持ったりすれば移動はなかなか大変です。ですから「1つの場所で腰をすえて仕事する」というのは大きなメリットでしょう。ただし、日本は「転勤社会」ですから「1つの場所で腰をすえて」というのも幻想かもしれません。事実、前いたメーカーではプロジェクトの半ばで突然移動ということがありました。他には、特定派遣は正社員なので派遣されていなくても給料はでますが仕事のない期間が生まれるリスクは当然あります。そういう事態を避けることができることも大きなメリットです。総じて言えば「安定」ということでしょう。


◆また、どのようなデメリットが考えられますか?
この質問は「引き抜かれることによるデメリット」であっていますか?その前提で話を進めると「特にない」が普通の意見だと思います。しかし、人によっては「メーカーという保守的な環境を嫌うために派遣業についている」という人もいます。事実、メーカーからの転職組の多くはそういった組織から逃れたくて来た人は多いです。ひどいところは「学閥」が存在し、その大学をでていないと出世しにくいなんてところもあります。そういう保守的な環境を嫌う人にとってはデメリットの方が大きいでしょう。


◆そのような場合、長年(ではないかもしれませんが)学んできた ことを言わば『肥やし』とし、お世話になった会社を裏切ることに なると思うのですが、一般的にどう折り合いをつけているのですか?
(管理人さんに質問することではないですが、すいませんが思っていることを書かせていただきました。自分自身よく理解できないので…)

そういった心配はまったくする必要はないと思います。会社はリストラに代表されるように社員を守る存在ではありません。また、社員が会社に依存するものでもありません。「労働」に対して「賃金」が払われる、そういう場所です。もし会社が社員を引き止めたければよりよい条件を提示すればすむだけの話ですがそういうことは役員レベルのトップ人材でない限りないでしょう。「辞めることは決して裏切りではない」ということです。それよりも、会社でお世話になった人に対しては申し訳ない感情を抱くことはあるかもしれませんが、そこは今までのお礼をしっかりと伝えて綺麗にされるようになりたいものです。さらに言えば、派遣業会は基本的にドライだと感じますのでメーカーから転職するよりはずっと気持ちが楽だと思いますよ。



以上で第一弾は終わりです!
あくまで個人的な感想ですが参考になれば何よりです。
次回は第二弾いきます!
22:47  |  特定派遣  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

2010.02.14 (Sun)

教育改革・続編

前々回のエントリーの話題についてさらに展開がありました。

天才小学生たちはどこに消えた?

この著者は前回は「中学受験こそエリート」という趣旨で話を進めていましたが一転して「エリートは社会にインパクトを与える人材にはなりえない」というような趣旨になっています。
というか、ある意味では「筋が通っている」のかもしれません。
中学受験でのトップクラスは日本でのエリートなのは間違いないわけで、そういう意味では確かに「中学受験こそエリート選抜の本命」である。
だけど、そのエリートが社会にでてどうなるかまでは気にしていなかったので今回のエントリーで「じゃあそのエリートに価値はあるの?」という流れなんでしょう。
そして下記のように論じます。

日能研や四谷大塚の模擬試験で全国順位1桁台を連発し、圧倒的な力の差を見せつけていたあの神童たちの将来が、大学病院でひーこらひーこら風邪を引いた老人の相手をしている年収1500万円の平凡な勤務医というのは、やはり少々期待はずれといわざるをえまい。
もう一度いっておくと、お医者さんというのは金融業のような賎業とは違い社会的地位も高くすばらしい職業とは思うが、あの天才小学生達の将来だとすればなんとも小さくまとまったという感じがするのである。


まさに著者の言うとおりで「医者」や「弁護士」は社会的地位も高いし年収も高い、だけど「トップエリートの人材」が就く職業としてはむしろ物足りないのかもしれない。
もちろん医者なんかは「高度医療」があるのである一定数はエリートが行くべきだけど全員がなる必要はまったくないですよね。
こういった「エリートの社会的損失」の構造についてJoe's Loboの城氏はこう論じます。


公教育から生み出せる人材は、社会のニーズとずれている

・詰め込み教育は効果ゼロではないが、それだけでは実社会であまり役に立たない
・大学4年間の高等教育がとても重要。そこを無為に過ごす日本の教育システムは非効率



というわけで結局改革をしなくちゃいけないわけですがそれは「教育改革」だけではダメでやはり最終的には雇用の流動化が必要という結論のようです。



社会に出てとにかく思うのは「人材の能力評価」という観点がスッポリ落ちているというのが実感にあります。
それは「長期雇用」と「解雇規制」にともなう「人材の蛸壺化」のせいで能力があろうとなかろうと会社に居続けることができる結果、人事制度が機能しなくなったことが原因のように思えます。
なんでこんなに仕事ができない人と給料がたいして違わないんだろう…と思う人は社会にでてから多いんじゃないでしょうか。
もちろん単なる自惚れの場合もありますが、事実として能力があまりに低いのに雇用し続けているのが日本だと思います。
そういった意味で「教育を改革する必要がない」から今まで世の中を知らない教師が作った「楽園」と化していたように思います。


しかし、誰が見てもこれからの社会はどんどんと変わっていくでしょう。
すでに若い世代では「給料の上昇曲線」ははっきりと落ちてきているのでもう今までのように会社に引き留めておくことはできません。
「若いうちに会社に貯金して歳をっとったらそれを返してもらえる」といった給料曲線はもう描けないのです。
さらには押し寄せるグローバル化の波は強くはなっても弱くなることはないでしょう。

この変化に気づいている親世代はどの程度いるんでしょうか?
非常に感覚的な話になってしまいますが大半がその変化に気づいていないように感じます。
ですから自分で情報を集めて「早いうちにこの変化に気づいた学生」がこれからの社会を生き抜いていくんだと思います。
今は「学生企業家」なんてのもいる時代ですから若い世代、とくに都会の学生なんかは気づいているのかもしれませんね。
私自身も負けていられないので今後の身の振り方をしっかり考えていきたいと思います。




*ちなみに前々回と今回で否定的な取り上げ方をしたブログ「金融日記」はいつもはかなりためになる内容なのでチェックしてみてください。
むしろ前々回のエントリーは「なぜ…」という驚きのほうが大きかったように感じます(コメントでもそうでした)。
22:16  |  社会・政治  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.02.11 (Thu)

訃報

今日はとても身近に起こった悲しい事件についてです。

姉はもう何年か前に結婚して子供が1人います。
自分にとっては姪っ子ですね。
とってもかわいいんですが若い男性は苦手なようで実家に帰って久しぶりに会うといつも避けられます。
それでも携帯で動物の写真とか見せてなんとか気を引こうと努力していますが。

そしてもう1人子供を授かりました。
早いな~と思ったけど2歳さならちょうどよいですね。
だけどその子と会うことはできなくなりました。

その赤ちゃんは腎臓や肺が弱くて生まれても生きていけないことがわかったそうです。
そして悩んだ末にまだ時期ではありませんが出産したそうです。
生きてはいなかったそうですが手も顔もしっかりあり姉は何度も抱っこしてあげたそうです。



こういうことが身近に起きるとは思っていませんでした。
事故とかって「自分には起きない」と誰でもなんとなく思うものじゃないですか。
今回は自分に起きたことではないけれど「テレビでよく聞く話」が現実になりすごく驚いて、そして悲しんでいます。

そして今思うのは「今生きてるって当たり前じゃないんだな」ってこと。
少し前に産婦人科医が「出産は安全だと思っていたら大間違い」ということを言っていましたが本当なんですね。
医療が発達したのでもちろん昔よりは安全だろうけど現代でも決して安全を確保されたものではないことを実感しました。

今回のことが姉夫婦にとって何か意味のあるものであった欲しいと願わずにはいられません。
だって悲しいじゃないですか、この世に産まれる前に生きることを断たれたれているなんて。
神様なんてものを自分は信じていませんが、それでもなにか意味があって姉のお腹に「産まれてきた」と思いたいです。


いつか時期が着たら姪っ子にも今回のことの意味がわかる日が来るんでしょう。
本当はお姉さんだったんだよ、と。
今は姪っ子の明るい未来に希望を託したいです。
10:53  |  その他  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.02.10 (Wed)

教師の楽園

今日は面白いエントリーのやりとりがあったので取り上げてみます!

まずきっかけとなったエントリーはアゴラの中からです。

教育の改革は火急の問題

それに対してアゴラ内で反論がありました。
こうやって真っ向から議論をしてくれるアゴラは素晴らしいサイトですね。

難関私立中学に楽して入りたいとは、呆れた話ですね

さらに反論はサイトを越えても行われました。

中学受験こそ日本のエリート教育の本流、東大なんてクソ



それぞれのエントリーを要約すると以下のようになります。
*あくまで要約なので全部読んだ方がわかると思います。


最初のエントリー
日本に住む友人のイタリア人は子供を「中高一貫教育をする良い中学」に子供を入学させたいと思っていました。
しかし、塾という存在が嫌いだったため塾を通した受験対策を行っていなかったためうまくいっていません。
日本人にとっては「無理に子供を塾に行かせたくないが受験のためには仕方がない」という選択は当たり前でも、イタリア人の夫婦にとって「悪い」と思っていることを選択することはできませんでした。
そのため夫婦は「子供を塾に通わせなかったのは正しかったのか?」と迷いが生じます。
そこで松本氏は考えます「学校という場がありながら受験するためには塾という外部機関で特殊教育を受けなければいけない現状は正しいのか?学校は一体何のために存在するのか?」
そして下記のような結論に達します。
何も知らずに、「塾システム」に象徴されるような「日本の奇妙な教育システム」の中にどっぷり漬かっていく日本の若者達の方が、実はもっと可哀想なのだと思えてきたのです。画一的な価値観ではなく、多様な価値観に支えられた教育。それぞれの人間の多種多様な興味を尊重し、それを育てていくような教育。表面的なものではなく、真に自らが誇れる「実力(競争力)」を身につけられる教育。そういう教育こそを、日本の若者達の為に、我々はこれから作り出していかなければならないのではないでしょうか。


それに対して真っ向から反論したもの
ご友人には、こう忠告すべきでしょう。
1.生徒の入学時学力差が開く中等学校において、教育の効率を上げるには、入学試験による選別は必要不可欠である。それを拒否して、選別フリーにした場合、私立学校は、教科学習においては、公立学校と何ら変わらないことになる。
2.サッカーで遊びながら、中高一貫校に行きたいなら、非常にイージーに入学できる私立中高一貫校はいくらでもある。なぜそこへ行かないのか?模試偏差値30で50%合格という学校なら、ほとんど誰でも入れる。
3.難関中学でなければ嫌だが、自分の子供は楽して入らせたいということなら論外。



さらにアゴラ外での反論
僕は大学生のとき、難関中学受験のための教育機関で講師をしていた。
そこで日本の中学受験というシステムが世界的に見ていかに優れたものであり、そこを勝ち抜いていく子供たちがいかにすぐれた能力を有しているかということをまざまざと見てきた。
僕は生き馬の目を抜くような国際金融の世界で働いてきたが、日本の中学受験の世界はそれ以上だといっても過言ではない。
だからこそはっきりいえるのだが、日本のエリート選抜は、少なくとも東京では中学入学の段階ですべてが決する。


*赤文字は引用


さて私の結論から言うと「最初のエントリーである松本氏の意見に全面的に賛成」です。
はっきり行って反論には「論理」というものが一切感じられません。
上記で要約した時に気付いたんですが、松本氏の引用はなかなか難しいのですが反論エントリーは中身が単純すぎてコピペでさっと終わりました。


さて、反論を読んでいて面白いのが両者共に松本氏の意見を勝手に摩り替えて勝手な反論をしているということです。

まず最初の反論として井上氏は下記のように反論します。
「みんなが難関私立中学に入れるような教育」ってどんなものですか?私には見当もつきません。
松本氏の主張から「みんなが難関中学に入れる教育」ということを求める文脈は一切ないのに勝手なこといってますね。
松本氏の主張についての私の見解は「勉強する気があっても学校教育では求めるレベルに達しない」や「学校教育が時代の変遷についてこれていない」ということです。
私の見解があっているかはともかく少なくとも井上氏が言う批判は明らかに筋違いというものでしょう。


また2つ目の反論はもっとひどい。
その主張は「中学受験こそエリートを決めるものであり、東大生なんてそれに比べればクソだ」という過激なものです。
中学受験のトップにいる若者が高い能力を持った人材であることは確かなんだろうと思います。
しかし、そこからもっていくべき「先の話」が全く見えてこない。
難関中学合格者が社会に出てどれほどのインパクトを与える人材になったか、その前提はまったく触れていないわけです。
統計をとることが不可能なのかもしれませんが、そういった前提なしに話をしているから説得力が全くないわけです。
むしろこのエントリーのコメントの方がしっかり的を得ています。

親に尻をたたかれながらのたかが小学校時代の3年程度の詰め込み勉強で、人生のエリートか否かがきまってしまうっていうのは、少し安直な考え方だと思います。

国際比較が抽象論で終わっており、なんとも信憑性に欠ける文章に思われてしまいました。



私自身が「塾システム」に昔から反対だったので松本氏の意見は非常に納得です。
そして学校教育システムそのものを問題視することも全く同意見です。
誰がどうみても「社会に出てから全く役に立たない教育」を提供し続けるのは時間の浪費としか言いようがない。
これは「積分」を学んでも社会で役に立たない、とかそういう主張ではなく「学校システム」そのものの問題点を指しています。
学校教育は受験のためでもなく社会にでてからのためでもないなら何の意味があるんでしょうか?
そもそも日本の就職では「学校で何を学んだか」を全然求めないってところに問題のスタートがあるんでしょうが、それは大学を含めた「学校教育」をもともと信用していない証かもしれません。
いや、単なる「硬直した人事制度」の結果なのかもしれませんが、ともかく「日本の教育の中身は社会で通用しない」ことは就活の様子をみればわかります。
だからとりあえず「受験」という指標を物差しにして評価しているんでしょうが、日本の最高学府で構成されている省庁があんなじゃ教育は意味がないってことですよね。


そんなわけで松本氏の主張した「教育の改革」に大賛成です。
惜しむべくは具体的な改革案がないことであり、そこにこそ反論を述べて自分の主張をして欲しいですよね。
私の意見もまだまだ具体性に欠けるものですが、絶対にやって欲しいことの1つは「社会のルールを適応させる」ことです。
例えば道端で人を殴れば「犯罪」ですが、学校で人をなぐれば「イジメ」です。
犯罪とイジメは天と地の差がある表現であり、犯罪で人を殺せば最悪死刑ですがイジメで人を殺しても死刑になることはまずないでしょう。
街中でミニスカートをはけば「オシャレ」ですが、学校でスカートが少し短いと「校則違反」です。
このような例を挙げればキリがないのですが、学校を「教師の楽園」にしてはいけないのです。
教師は自分達で決めたルールに生徒を従わせたがりますが、本来は社会のルールにこそ従わせるべきです。
「ルールを守る人間を育てる」、その志は良いと思いますがそのルールがそもそもおかしい。
教師自身が社会からの干渉を嫌っている時点で教師の社会人としての成長は止まったと言っていいでしょう。


恐らく文科省には絶対無理だと思いますが、はやく松本氏のような意見が日本の識者の常識になって欲しいです。
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2010.02.07 (Sun)

フラガール、感動しました

たった今、映画「フラガール」を見終わりました。
映画館で上映されていた時は全然興味を持たなかったのですがテレビでやっていたので一応見てみました。
その一応がよかった。
はっきりいってとてもよい映画です!感動しました!

ではストーリー

昭和40年。
福島県いわき市の常盤炭鉱も、他の炭鉱の例にもれず閉山へ向けて加速していた。
石炭から石油へのエネルギー革命が押し進んできたためだ。
そこで炭鉱会社は豊富な温泉資源を有効利用しようと、レジャー施設・常磐ハワイアンセンター建設の構想を打ち立てる。
炭鉱町の娘・早苗は自分の道を切り開くためにダンサー募集に幼馴染の紀美子を誘って応募する。
都会から呼び寄せられたダンサー教師・平山まどかのもと、フラガールになるべく数々の困難を乗り越えて練習し、常磐ハワイアンセンターオープン初日を迎える。


ちなみにこの映画は実話を基にして作られたそうです。





これ以降だいぶネタばれがあるので見ようと思っている方は見てから読んでくださいね。





この映画はまさに時代の転換期のなかでの人々を描いた映画です。
石炭から石油へとエネルギーの転換が迫られ次々と炭鉱が潰れている。
常磐炭鉱でも大幅な人員削減の波が押し寄せ人々は戸惑うばかり。
「30年間勤めて最後は紙切れ1枚か!」と叫ぶ姿は今の時代にも通じるものがあるかもしれません。
そんな炭鉱を救うべく「フラガールズ」を結成して観光の街にしようという試みが始まりました。
しかし、今まで炭鉱の中で命がけで働いてきた人々にとってそれはあまりに受け入れがたいものです。

「裸みたいなかっこうで踊ってお金をもらうなんて考えられない」

厳しい環境の中生きてきた人たちにとっては踊りというものが仕事ではなく遊びにしか見えなかったんでしょう。
しかし、数人の女性達は「この環境から抜け出したい」と必死に練習を始めました。
その中の1人が主人公「紀美子」です。
紀美子は幼馴染に誘われただけなので最初は本気ではありませんが、徐々にのめりこみ必死になっていきます。
だけど残念ながら母親はそんな娘を受け入れることはできません。
その母親にとって女とは「命がけで炭鉱で働く男を支えるための存在」だったのです。
事実、父親は炭鉱の中で命を落としています。
その結果、紀美子は家を飛び出してそれでも必死に踊りの練習を続けていきます。

月日も過ぎて紀美子達は外に飛び出て踊りを見せるぐらいに上達しました。
そんなある日、引越しした幼馴染から荷物が届いたため母親がフラダンスの練習場をたずねてきました。
そこで母親は初めて1人フラダンスを練習する紀美子を見るのです。
そこで目にしたものは「遊び」と考えていたものとは全く違って必死に汗をかき真剣に練習する紀美子の姿だったのです。

話は変わり少し前にハワイアンセンターの建設のため「ヤシの木」を植えていました。
ハワイといえばやっぱりヤシの木ですよね。
しかし、寒い北の土地ですから暖房装置を使う必要があるのですが、どうも設備が間に合っていません。
そのため担当者がみんなに必死にストーブを貸してくれるよう頼んでいます。
だけどみんなは未だに観光化に抵抗があるためとりあってもらえません。
「こんな北の寒い土地でそんなもんできるわけないだろ」と担当者を足蹴にしています。


すると母親が各家を回ってストーブを集めているではないですか!
男達は困惑します。
「婦人会の代表者であるあなたがなんでそんなことするのか!?」
そして母親はこう叫ぶんです。


「今まで仕事つぅーのは、暗い穴の中で、歯食いしばって死ぬが生きるがで、やるもんだど思っでだ。だげど、あっだ風に踊って人様に喜んでもらえる仕事があっでも、ええんでねぇが?オラには、もう無理だげんど、あの娘らなら、みんな笑顔で働けるそっだ、新しい時代、作れるかもしれねぇって」



このセリフ、とっても感動しました!!!
泣けるシーンはけっこうある映画だと思いますが、このセリフは本当に琴線に触れるものでした。
このセリフを紹介したいがために必死でストーリーを掻い摘んで説明してみたんですが伝わったでしょうか?


このセリフは本当に深いですよね。
単純に娘の姿に母親が動かされて感動した、とかそんな浅いレベルではないと思います。
いつの時代も変遷の時期にいる人々というのは今までの価値観が崩れる非常に辛い時期を経験することになります。
昔は石炭が黒いダイヤモンドと呼ばれ掘れば掘るほど金になる、そんな時代でした。
しかし、月日は流れてその価値は目減りする一方であり村には閉塞間が漂っているわけです。
それでも昔のあり方にしがみつきたいと思ってしまうのが人間、というか生き物は基本的に保守的であり仕方ありません。
そんな中でも「新しい時代」を生きるために必死になっている人々が現れた、その象徴が「フラガールズ」だったわけです。
そんな背景が全部つまったセリフだったと思います。

そしてこのセリフは今の時代でも十分通用するものになりました。
急速なグローバル化にともない産業構造に大きな変化が生まれています。
しかし、「ものつくり神話」から脱することのできない日本は「IT」、映画でいうフラガールを受け入れられないでいます。
法律上は「検索エンジン」ですら違法って言うから本当に時代錯誤も甚だしい。
私のいる「バイオテクノロジー」の世界でも根拠のない「遺伝子組換えアレルギー」により貴重な遺伝資源は危機にさらされているといっていいでしょう。
iPS細胞も日本発の技術なのに今ではアメリカ:日本=10:1くらいの差がついているそうです。
またノーベル賞をとった技術「タンパク質の構造解析」も確かヨーロッパの企業に「産業レベル」で完全に成果をとられた模様です。


新しい時代に抵抗する人はいつの時代もいるようです。
しかし、抵抗を感じるだけならいいですが挑戦している人達を邪魔する行為だけは絶対にして欲しくない。
少なくとも今の時代は「大企業に入って安泰」なんてことは全くありません。
どこの業界も既得権を守ることに必死ですが、グローバルな競争の波を止めることはできないので守れば守るほど日本は沈んでいくようです。
そうならないためにも紀美子の母親のように気持ちを切り替えて叫ぶ必要がある。

「新しい時代が、作れるかもしれない」って。



本当に素晴らしい映画だと思います。
是非一度ご鑑賞あれ。
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2010.02.03 (Wed)

理系のTPO

理系と文系の違いってよく話題になりますよね。
今日はそんなお話です。


理系の会話がわからない


私は高校の2年生になって文理の選択がありそれ以来ずっと理系できています。
なので周りにいるのも当然理系ばかりだしあまり自分自身が「理系であること」を意識したことはありませんでした。
っというよりも理系たる自分になったのは大学で研究室に配属され、院生になってぐらいからだったような気がします。
それまでは例えば中学高校ならテストで点がとれるのが数学や理科だったりとかその程度の認識しかなかったように思います。


リンク先のエントリーでは「理系の話が理屈っぽいのはなぜ?」というテーマでとりあげており、その結論を下記のように要約しています。


「正確さを求めるあまり、あいまいな表現ができず、
前提条件を確認せずには話を進められない」
というのが理系の人の特徴ならば、
それはやはり「理屈っぽい」のかもしれません。



まぁここで理系人なら突っ込みますよね。

正確さを求めないで何を求めるんだ!?

理系の仕事で正確さを求めない仕事はないでしょう。
プログラミングなら1語違えば動かないんだろうし、化学反応なら量が適当だと再現性がとれない。
理系にとって「正確」というのは当たり前すぎてそこを批判されるのは意味がわからないです。
私がやっているバイオの分野では常に様々な「前提条件」を加味しながら「○○という条件において反応をさせると結果は○○となる」、「ただし、○○という要因があるため必ずしも結果は○○にならない」みたいな回りくどい話を毎日のようにしてます。
それらを繰り返して「普遍性があること・ないこと」を見出していくのが仕事の1つかなと思っています。
だから仕事モードの時に「感覚」で話しかけられるとだいぶ相手をへこますことになります。
「それは理屈にあっていない」「論理的におかしい」「話に筋が通っていない」とか平気でガンガン言っちゃったりします。
感覚で仕事をされると失敗する場合がほとんどなので意味のない周り道をしないためにもやはり「正確さ」はこの上ないほど重要です。



しかし、これはあくまで「仕事」の話。
プライベートなら別で「仕事以外に正確さを求めるのはうっとうしい」という思いは私も一緒です。
ただ楽しくしゃべってるだけなのにいちいちつっこむような「理系トーク」は確かに理屈っぽいしうっとうしいことでしょう。
私自身がそういう話し方が嫌いなのでプライベートでは極力軽く話すようにしています。
それでも「正確さへのこだわり」が時々顔をだしたりするわけで…まぁ職業病ですね。
たまにでる分には「ご愛嬌」で許してもらいたいもんですが、やはり毎回だす人とはプライベートで付き合いたくないもんです。
っといいながら影で「あいつは理屈っぽい」とか言われてるかもしれませんが…。



結局何が大事かというと「正確さ」と「あいまいさ」を意識して使いこなすということだと思います。
いつも思っていますが常に100点を取る必要はありません。
60点でいいなら60点でいいんです。
変な言い方ですが60点をとることが100点な場合は多々あります。
今必要なのは「正確さ」か「あいまいさ」か判断して使いこなせるレベルに達するのはなかなか難しいですが、そういうバランス感覚を大事にしていきたいと思います。

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