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ウイルス進化論とヒトゲノム
2007/01/13(Sat)
今回の本は読みやすかったのであっという間に読めました。
「ウイルス進化論」と「ヒトゲノムのすべて」でどちらも中原英臣著。


ウイルス進化論はその題名の通り進化の原因はウイルスにあるという大胆な話。
キリンの首が長いのもサルからヒトへ進化したのもウイルスが原因。
こうやって書くとおいおいって感じですよね。
自分も本の前半はそう思って読んでました。
この本の副題は「ダーウィンへの挑戦」であり、その名の通り今まで教科書で習ってきたダーウィンの進化論に対しダメだししてます。
少し前に読んだ「遺伝子は36億年の夢を見る」って本では中立論について触れていましたがそれはダーウィンよりの話でしたね。
でも実は自分も思っていたことではあるんです。
ダーウィンの進化論は適者生存と自然淘汰がメインでそこから発展した現在のネオーダーウィニズムと呼ばれるものは突然変異をプラスしたものを基本にしてます。
しかし、例えば魚類から両生類などドラステッィクな変化に対し突然変異なんて不安定なもんでうまくいくんだろうかと…。
そして後半ぐらいからはウイルス進化論の信憑性がかなり高くなってきました。
これはけっこう面白い本でしたね。


そして2冊めはこれもそのままヒトゲノムについて。
ヒトのDNAを全て解読してやろうという壮大な計画の話ですね。
でもどちらかというと理系の話というより社会学的な臭いのする本です。
もちろんヒトゲノムプロジェクトについての理系的な話、つまりどう応用していくのか等が書いてありますが、むしろこのプロジェクトに関わるいろんな思惑のほうが面白かったです。
そして凄く大切な事実は、ゲノムは「資源」であり日本はその資源に対して完全な「後進国」であるということです。
それは皆さんの中にある理由のない「遺伝子組換え」に対するアレルギーのせいでもあり、専門家の意見が全然通らず事を進めてしまった官僚のせいでもあります。
たぶん多くの人が日本の技術は優れていると思うかもしれませんがバイオだけは別もので完全にアメリカやイギリスに負けています。
日本の悲しいくらいの遺伝子アレルギーが存在するのはたしかなので、せめてこれを読んでくれた方は勉強してから批判してくださいね。
たぶん勉強すると批判する気はなくなり経済的危機感だけを覚えると思います。
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